今期の目玉生地入荷
博多店のブログをご覧いただきありがとうございます。
春夏の目玉生地が入荷して参りました。
イタリア LOLO PIANA社の別注生地です。
100年近い歴史を持つ同社は、フランスを拠点とし卓越したメゾンで構成されるLVHMグループに参加しました。かつても世界に名だたるブランドに素材を供給していましたが、世界トップのファッションブランドに上質な素材づくりへのこだわりが認められた証でもあります。そのロロピアーナとの長きにわたる取り組みにより実現した、麻布テーラーが特別に注文し麻布テーラーだけが特別に取り扱う素材があります。麻布テーラーが注目したのは、ロロピアーナの取り扱う素材の中でも最高級と言われる「AUSTRALIS」です。カシミアやシルクにも匹敵する、極細のスーパー150という最高の品質の原毛をしようし、艶やかな光沢感としなやかでなめらかな素材感が特徴です。毎年オーストラリアでとれるウール原料の中で、スーパー100を超える極細繊維のトップレンジ原毛群から、3.4割を買い付けうと言われるのがロロピアーナです。その中でも「AUSTRALIS」はきめ細かいウールを厳選して、原料として糸紡ぎ織り上げた生地です。また、程よい肉厚感で、真夏以外なら快適に着用できるオールシーズン素材というのも魅力の一つ。素材の良さを引き立てる為無地やベーシックな柄が多いのですが、麻布テーラーはイギリスの伝統的な柄である均等に並んだ四角形が窓のように見えることから名づけられたウィンドウペンを別注しました。地色に馴染ませた上品なトーンで柄を表現しました。
※別注はネイビー、グレー2柄
度々ご紹介してるこのクオリティーの生地ですが、なんといっても「見栄え」が魅力です。
高級感のある光沢、しなやかな生地感が分かりやすく「いいスーツ」感を演出します。
以前より博多店には紺無地のサンプルを展示していましたのでそちらが人気でしたが、このくらいの上品なチェックもオーダーらしくてよいと思います。使い勝手なら紺、トレンドならグレーといったところでしょうか。
マーリン＆エヴァンスは、1782年にイングランド南西のストラウドに設立され、19世紀にはフランネル素材で広く知られるようになり、ロールスロイスが厚手のフランネル素材を内装に使用したことで一躍有名に。現在はハダースフィールドに移転し、フランネルやラムズウール、アンダイドブリティッシュウール等の紡毛の英国スタイル素材を展開しています。ビンテージ生地の趣がありながらも、現代的なトレンドににもマッチするデザインで、海外の有名ブランドにも数多く採用される、注目の生地メーカーです。麻布テーラーはアーカイブ素材に着目し、別注を敢行。イギリスのメーカーに、あえてイタリアのイメージが強い綾組織によるソラーロやオルタネイトストライプ、しっかりと織り込まれた平織りの無地まで依頼し、麻布テーラーが考えるモダンヘリテージを表現しました。細番手を使用しながら最高ランクの仕上げを施すことで光沢と風合いともに抜群の仕上がりを実現させました。
光沢感のある夏物生地、は少ないのですが、こちらのソラーロは上品な光沢感があります。
ネイビーならビジネスやお祝い事にも使用可能ではないでしょうか。個人的には珍しいテラコッタっぽいベージュが好みです。
TOMONARI
azabu tailor / 麻布テーラー 博多店
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