カラーピンの印象(中級編)
カラーピンのご紹介。
シャツ襟の左右に金属のピンを渡して
襟を留めるためのアクセサリーです。
麻布テーラーでは便宜的に商品名を
カラーピンで統一していますが
本来のカラーピンは安全ピン型です。
襟羽根にピンを刺して貫通させます。
【カラーバー】¥2,800+税
名前の通り真っ直ぐな棒状。バーベルとも。
鳩目のあいたアイレットカラー専用ですので
ピンホールカラーのシャツをお求めください。
【カラークリップ】¥2,800+税
こちらはゼムクリップの様に差し込むタイプ。
“カラースライダー”という表現が妥当です。
他にもダブルクリップの様にコイルの付いた
挟み込み式“カラークリップ”も存在します。
30’sヴィンテージカラースライダー
カラーピンのそもそもの役割は
タイの結び目が弛まない様に
ノット位置が下がらない様に
維持することにあったと考えています。
カラーピン流行の初期である1930年代当時
タイの芯は極めて薄く生地も滑り良かったため
弛みがちなノットをなんとか補正したいと
願う多数の紳士に支持されたと思われます。
古式に倣うなら襟に不要な引っ張り皺が
出ない様にタイの結び目を小さくするなど
工夫してお召しいただくとより整って見えます。
80’sヴィンテージカラークリップ
カラーピンから受ける印象を表すなら
「律する」という言葉が適切に思えます。
タイの弛みによる僅かな隙をなくしたい場合や
シャツ襟の剣先がウエストコートからはみ出て
お困りの際はカラーピンを用いてみてください。
法律家・税理士・会計士の顧客様は
勿論のこと一般常識を弁え礼儀に適って
高みを目指される方にお薦めいたします。
P.S.
フォーマルシーンでは使いませんのでご注意を。
カラーピンの印象(初級編)
アクセサリーを用いるなら
腕時計とシャツカフス
(野)