ウールコートを長持ちさせる秘訣とは?【広島でオーダーコート】

いつも麻布テーラー広島店のブログをご覧いただきありがとうございます。
今週は広島もこの冬一番の寒波の到来となりました。
寒い朝のカシミヤコートの暖かな包まれ感、軽さゆえの動き易さはやはり格別です。
この冬、広島店でも多くのお客様にコートをオーダーいただきました。人気のカシミヤ100%は生地を追加発注するも定番色は完売するほどで、タイミングによってはご希望の色のオーダーを承れないケースもあり申し訳ございませんでした。
今回は皆様のお手持ちのコートを末長くご愛用頂くための秘訣についてのお話します。

ウールコートはスーツ以上にデリケートなので、きちんとメンテナンスをすれば長く楽しめる反面、ラフな使い方で寿命を縮めてしまいます。
それでは何に気をつけたらよいのでしょうか?
◯ ウールコートでのデイパックやリュックの使用は避ける
両手が使えるリュック通勤は便利ですが、コートの肩部分には負荷がかかります。使い続けると摩擦と圧力で肩ベルト部分に毛玉が出来て生地が薄くなっていきます。特にカシミヤ素材のコートの日はスタイリング的にも手提げバッグがおすすめです。
◯ 針金ハンガーの使用しての保管はNG
肩に厚みのある、出来れば吸湿性のある木製ハンガーをおすすめします。針金ハンガーで長期間保管すると着用時、肩に保管時の山状の跡が残ることも。

◯ コートを着たまま長時間座らない
短い時間での地下鉄の乗り換え程度はともかく、1時間以上の電車移動はコートを脱いだほうが無難です。お尻や膝の部分にテンションがかかり続け、型崩れやシワの原因になります。
◯ 連続着用は避けましょう
軽くて暖かいカシミヤコート、その快適さからついヘビーローテーションになりがちですが、中三日間あけての着用がおすすめ。毎日着ると肘の内側のシワが定着してとれなくなります。またコート内部の汗による湿気をためたまま、着続けることはウールにダメージを与えます。

◯ クリーニングに出し過ぎない
汚れを落とすクリーニングの溶剤はウール素材のぬめりや風合いも少しずつ落としていきます。日頃のお手入れは定期的なブラッシングや、スチーマーでのシワ伸ばしにとどめ、シーズン末期に年に一回クリーニングで十分と言えます。
我が家の長男は成人式の夜、新調したコートで古いガードレールに座ったらしくお尻に塗料片とガードレール跡を着けてきて私に説教されました。
なるべくクリーニングに出さなくて済むよう濡らさない、汚さないことが大切です。
◯ 湿度の高い梅雨時の保管にも配慮
コートを使わない夏場はその存在を忘れがちですが、湿度と気温の高い夏場のクローゼットこそ虫食いのダメージを受けやすい環境です。
おすすめはゴールデンウィーク5月と、お盆休み8月の長期休暇に、風通しのよい場所で陰干しをすること。
コートに限らず冬物スーツや革靴も風にあててあげましょう。余談ですが、5,8月二回の陰干しはコート以上に冬物ブーツのカビ防止に効果が大きいです。特にレザーのカビは放置して時間がたつと取り返しがつかないことも多いのでシーズンオフの陰干しをお勧めします。
ついでに奥様やお嬢様のブーツをメンテナンスしてあげると家庭円満にも効果大です。
小さな心遣いを持って接すると、コートは長生きという形で応えてくれます。
また春物のナイロン、コットン系素材の薄手のコートは梅雨時まで重宝します。オーダーは今からでもまだまだ間に合いますので、ぜひご検討ください。
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