Be Sporty!Be Elegant!

夏休みを規定よりも一日早く切り上げ、また出張で新幹線に乗っています。こんな生活を送っているから、故郷で家族一緒に過ごせる有難さも分かることでもあります。ということで、今年も子供以上に楽しんだ夏休みでした!

実家から車で10分ほどの海水浴場。幼少の頃から、この古びたトタン屋根の海の家でラーメンを食べる事が好きでした。

そして、車で1時間も走らせれば山も満喫できます。この付近も幼少の頃から良く連れていってもらった場所です。

そして、親になり思い出の場所へ子供と共に訪れる。。。

ここまでは感慨深い話し?ですが、親になった私は、海水浴場はボリオリのスイムパンツ。山登りはヤコブコーエンのショーツ。場所にそぐわない困った職業病は、子供達には引継ぎたくはありません(苦笑)。

さて、麻布テーラーの夏休みも終わり、店頭はいよいよ秋冬シーズン商品の本格展開が始まります。今年も先ずは、麻布テーラーのコレクションテーマを発表いたします!

「Be Sporty!Be Elegant!」

「俺は、買いたてのスーツやハットは、何回か壁に打ち付けるのさ。新品の堅さとか、新しさをなくすためにね。」アメリカ史上最大のベスト・ドレッサーとされているフレッド・アステアの言葉です。服が印象に残ってしまう着こなしは避ける。行き先の風景に馴染む着こなしを考える。サヴィル・ロウの顧客であったアステアだから実践できた、英国のUnderstatement(アンダーステイトメント)の精神です。このようなエレガントとリラックスというスポーティなマインドの共存を実践した先駆者でもあります。

2016年秋冬シーズンの麻布テーラーのコレクションテーマは「Be Sporty !Be Elegant!」。アステアのように決められたルールの中で自分のスタイルを見出していくことこそが、ジェントルマンの魅力でもあり、現代のビジネスパーソンにも求められている精神でもあります。

テーラードスタイルのトレンドは、シーズンテーマ同様にドレスとカジュアルの間の新しいバランス。ファブリックは、しばらく続いたネイビー一辺倒から、シックなモノトーン、特にグレーに注目しました。柄はストライプを中心にマイクロデザイン、チェックはシャドーがかった無地ライクなエレガント方向に移行しています。素材感は反対に起毛感のあるスポーティを感じさせるもの。色と柄はエレガントですが素材感はスポーティといのが特徴です。シャツやネクタイは、グレーとの相性が良いビンテージレッドやネイビーの英国風の強めが気分です。

麻布テーラーは、ドレスコードという論理とオーダーだから実現できるパーソナリティーという感性(=トレンド)を融合した麻布流スポーティエレガントスタイルをご提案します。

麻布テーラー クリエイティブディレクター 上月 剛

最後に、今年の私の「Be Sporty!Be Elegant!」ルックはコレです。トレンドを意識して久しぶりにグレーをセレクトしてみました。このスーツは諸々のネタが満載なのですが、またの機会にご紹介したいとと思います。しかし、老けたなぁ。。。(笑)

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