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麻布 ザ・カスタムシャツの秘密。♯2

上月 剛

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12月に突入しました。師走と言われるように忙しい日が続く月ですが、私に限っては、日中は年中師走のようなもの。唯一、変わるのは夜だけ。忘年会ラッシュで12月は忙しくなります。麻布テーラーを発信する立場ということもあり、さまざまな夜のお誘いも基本的には断りません。でも、さすがにお金が持ちません(苦笑)。

 

さて、発信するといえば、麻布テーラーだけではなく麻布ザ・カスタムシャツのディレクターとして、このブログで隠すところなく発信する「麻布ザ・カスタムシャツの秘密。」、第2回目は縫製工場についてです。

 

「ジャパン縫製ファクトリー。」

AZABU THE CUSTOM SHIRTは、著名ブランドを数多く手掛ける九州にある優良シャツ工場で、国家資格である縫製技術者資格を有する熟練の職人の手によって仕立てられています。

麻布テーラーが長年培ってきたオーダーシャツのノウハウをもとに開発したオリジナルパターンは、前肩のバランスを考慮し大きくカーブした立体的なアームホールが特徴です。

脇下のダブつきを無くし、腕が動きやすく胸元をすっきりと見せることができます。平面のシャツ生地から立体的な人の体に合わせるように縫い合わせていく巧の技は、この工場の職人だからなせる業です。

 

少し、マニアックな話しになりますが、襟とカフスはすべてフラシ芯を使用しおります。芯地とは、服の内部に表地と一体となって縫い合わせる布のことを言いますが、シャツであれば襟やカフス、前立てにも入っています。その芯地には、両面を完全に糊付けするトップヒューズ、洗濯後には糊がはがれフラシになる仮接着、接着をまったくしないフラシの3種類があります。

我々の業界では接着芯は、衿を固めて縫製した方がスムーズなので量産型シャツの代名詞で少しチープな印象。でも仕上がりは綺麗。一方でフラシは、接着をしないことで均一な縫製余りをつくりながら、柔らかい仕上がりになるので高級シャツの代名詞的に言われています。でも、襟の波打ちをアジとして見えない人も。

 

私が言うのもおかしいですが、そんなことは個人の好みにすぎません。それぞれの良さがあります。私のクローゼットにある高いお金を払って買った伊の某シャツブランドも接着芯のものも多くあります。

 

では、なぜフラシ芯地にしたの?それは、現代のスーツやジャケットが軽く柔らかい仕立てが多いので、シャツも単体ではなく全体の調和を取りたかったこと。それと、首や手首にフィットして自然に体になじみやすく、疲れにくいような感じがするからです。とはいえ、私の好みが反映しているのが本音です。

 

あと、超マニアックこだわりもあるのです。それは、下の写真のように芯地を首に沿う部分でなく外側に入れていること。やはり、肌に直接当たる箇所は、ソフトに越したことはありませんし、そのためのフラシ芯です。しかし、芯の貼り方まで、指定するのは他ブランドでは全くなく、私ぐらいらしいです(苦笑)。

このようなこだわりを実現するためには、細かい作業を丁寧に行える縫製工場と職人はとても重要なのです。私が知り限り、縫製技術者資格をもっとも多くいるシャツ縫製工場だと思います。海外だと芯の貼り方まで指定したら縫製してくれないかも知れません(笑)。

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