「私がオーダーしたスーツ。#1」

「私がオーダーしたスーツ。#1」

私は2019-2020年の来秋冬シーズンに向けてのワークが大詰めです。麻布テーラーのMD(商品化計画)を関係部署とのまとめ、来月のプレス展示会に向けたプレスリリースの撮影と執筆、プレスルームサンプルの仕込み等々、完全に装い脳が秋冬シーズンになっています。そうなると、アイデアネタとしても使うことになる、自宅のクローゼットの中も衣替えは手付かず、今の春夏シーズンの買い物も遅れ遅れになっています(汗)。

 

特に時間を費やすのが、プレスリリース冊子です。外部に出さずに、社内のアートディレクション担当者と喧々諤々しながら作ります。私は商品とコーディネーションの決定、キャッチコピーから商品説明文は全て自分で書きます。今回はA4サイズのワードをフルで20ページを超える量、他の業務もあるので執筆だけで1週間かかります。でも、書きながら、この企画はお客様が喜んでもらえるな!とか、スタッフが喜んで買うだろうな!とか、ん。。。文章が出てこない、難しすぎる企画だったかな!とか、ヤバイ。。。至急追加でこのパーツの新企画作らなくては!など自問自答するのです。たまに家でもブツブツと独り言を言っているらしく、家族から気持ち悪がれます(苦笑)。

さて、本日は春夏シーズンに頭を切り替えます。こんなバタバタしている中で、唯一、シーズン前に発注していた自身のスーツです。井上センパイには、ドヤ顔と書かれましたが、ブログ文を書くだいぶ前に撮った写真なので、元々ドヤ気質のドヤ顔なのです(笑)。お見合い写真のようですが、プレスリリース撮影中にカメラマンについでにパチリと撮ってもらったのです!

今シーズンにオーダーしたスーツ生地は「VITALE BARBERIS CANONICO」 Rustic。杢糸使いでイギリス生地のような耐久性とビンテージテイストの粗々さがありながら軽量。グレイシュなブラウンと地色に馴染ませたワイドストライプは、トレンド要素を気分で感じながらコスプレ感のない知的な印象。あと、子供の学費を考慮した手ごろなプライスで選んだ生地です(笑)。

 

モデルはCONTINENTAL(コンチネンタル)をセレクト。なだらかに傾斜したゴージラインと、適度に広いラペル巾、ウエストシェイプやポケット位置を低く設定する事によって落ち着いた雰囲気を表現した、大人っぽいヨーロピアン・クラシック・モデルです。ディテールは、水平のチェンジポケットにサイドベンツとブリテッシュに。見た目と反して、着心地は軽くしたかったので、芯地も肩パットもたれ綿も外しました。キュプラの総裏地なので滑りも良く快適です。パンツは1プリーツのベルトレスサイドアジャスターを付けました。

スーツの基盤であるスタイル。麻布テーラーでは3種類のモデルを用意しています。それぞれ特徴が違い、着用感や雰囲気には大きな差が出てくるため、スタイル選びはとても重要です。麻布テーラーでは、お客様との対話の中で、着用シーンや生地特性に合わせて、ベストなモデルをご提案します。

 

これらのモデルをベースにしながら、私のような我儘な個性を全て受け入れてくれるのも麻布テーラースーツの特徴でもあります。ちなみに、今回の私のスーツを担当してくれたのは、直属の部下の木村くんです。たまに、とんでもないカラーコーディネーションをしますが、センスは信用出来ます。ということで、彼の着用スーツを元アイディアとして作りました。私は木村モデルと呼んでいます(笑)。デザインは気に入っているのですが、少し、ウエストがキツイ。。。フィッテイングは信用できません!?

どこかで見たことがある!?みなさん、R&BLUESのモデルではなかったのです(笑)。

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