麻布流パターンオーダーシャツを語る。#1

麻布流パターンオーダーシャツを語る。#1

自分の誕生日は意外にも忘れがちですが、近年はJ〇LさんやA〇Aさんなどを筆頭に誕生日を登録しているサイトから誰よりも早くお祝いメールが届くことで思い出します。何故かとても寂しい気持ちになります。その後、家族から誕生日のお祝いを自宅でしてもらいました。やはり、気持ちの入ったお祝いは嬉しいものです。ロウソクの数字で分かるように41歳です。嘘です、都合良く7が解けて1のようになっているだけです(笑)。年齢に相応しい仕事とプライベートができるように襟を正して頑張ります!

さて、襟を正すといえば、夏のビジネスシーンで主役になるシャツ。今回はシャツをテーマに数回に亘り書こうと思います。

 

イタリアを代表する洒落者だった故セルジオ・ロロ・ピアーナ。スーツに合わせるドレスシャツのポケットは付けずに必ずダブルカフス、イニシャルは左の上前ベルトラインから10㎝、センターから10㎝の位置に入れてオーダーしていたといわれます。また、ボタンダウンの時は左胸にポケットは必ず付け、イニシャルはポケット上の左端位置に小さく入れてオーダーしていたといわれます。麻布テーラーの社長の友人だったセルジオ・ロロ・ピアーナがそう教えてくれたそうです。

 

たかがシャツですが、フォーマルなシーンでスーツのインナーとして考えるシャツ、カジュアルなシーンでアウターとして考えるシャツ、その両面を考えた上でのパーソナルディティール。彼の装いの哲学を垣間見るエピソードだと思います。

 

あまり、麻布テーラーのオーダーシャツのコンセプトもお話したことがなかったのですが、麻布テーラーにも目標とする想いがあります。

 

麻布テーラーが考えるドレスシャツとは「Business Wear」「Business Wardrobe」であると考えます。一方、現代のビジネスマンは、発想の転換(自由な枠組み・企業化精神)としっかりとした自分自身を求められています。麻布テーラーが考えるドレスシャツとは「Personal Idea=Personal Identity」であると考えます。要するに、仕事着だけどお客様の内面に響く仕事着をご提供したいということです。

そして、麻布テーラーのドレスシャツは、「Under Wear&Inner Wear&Outer Wear」をコンセプトにしています。Under Wearで最も重視することは、肌触りや着心地(機能)。綿100%を中心とした天然素材に拘リます。Inner Wearで最も重視することは、コーディネーション。スーツやジャケット、スラックスとのコーディネートに拘ります。Outer Wearで最も重視することは、チョットした差別化です。

そのため、常時約300種類のシャツ生地コレクション、3種類のボディ、37種類の襟型、12種類のカフス型、13種類のポケット型、28種類のボタン数というパターンオーダーの域を超えたパーソナルスタイルを楽しめます。もちろん、これらのデザインパターンは、麻布テーラーオリジナルです。麻布テーラーのパタンナーと共に、麻布テーラーのスーツやジャケット、パンツとのマッチング、トレンドという流れを背景に作っています。これで、1枚\7,000+税から作れちゃうのです。ドレスシャツは嗜好品ではなく消耗品にもなるので、モノの精度は嗜好品、価格は消耗品、これが我々の気持ちですね(笑)。

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