秋冬シーズンのテーラードスタイルのトレンド#1

楽しみにしていたお盆休みも終わってしまいました。今年は3年ぶりに家族揃って故郷の新潟へ帰省しました。揃ってとはいっても、私は出張先の名古屋から直行、子供達や妻もそれぞれの予定で集合する新スタイル。これも新しい生活様式か?!
さて、新スタイルといえば、麻布テーラーはお盆休みが終わると秋冬シーズンがスタートします!私のブログも、秋冬シーズンの傾向や新企画のご紹介がメインとなります。
まずは、テーラードスタイルのトレンドからお話します。数シーズン続いているクラシック回帰の中で、今シーズンも正統派のブリティッシュテイストが続いています。また、テーラードスタイルの指標となってきたドレスコード(服装規定)が、ここ数年で世界的に変化しました。それに合わせて、ダイバーシティという言葉も叫ばれ、気楽なテイストも外せません。全体的には、従来のイタリアの艶っぽい素材やコーディネ―ションは影を潜め、シックで落ち着いたものが基調になっています。英国調柄にさりげなく色を絡ませる、フレンチミックス。マイクロチェックやピンヘッドなど、無地に見えて実は柄入りといった新しい表現のプレーンスーツが注目されています。
例えば、こんなコーディネート。
麻布テーラーが別注したErmenegildo Zegna<LOOP>の上質素材のスーツ。これも遠目には、無地に見えて実はマイクロパターンです。ネクタイはアットヴァンヌッチの新作で、これも遠目には無地に見えますが、ジャガードでペイズリー柄が同色で入っています。コーディネートも色は使いながらもワントーンのように見せるのがポイントです。全体的にソリッド感があるので、モダンな表情に見えます。
このゼニア生地は、サスティナブル視点から、生産段階でどうしても出てしまう上質な余剰原毛を再度厳選し、シルクをブレンドした贅沢なもの。蓮の葉の表面構造をナノテクノロジーによって織物に表現し、薬剤を使わず撥水機能を持たせたマイクロンスフィア加工も施しています。SDGsやサスティナビリティという言葉が重要視される中、ゼニアと麻布テーラーが考える、新時代のラグジュアリースーツファブリックの回答です。気品と軽快さも併せ持つ、やや明るめのネイビーと、シックな中に現代的なシャープさを引き立たせるグレーの2色展開。普段のビジネスだけでなく、出張先でのフォーマルシーンの着回しを想定した、ダブルのジャケットやベストスタイルがお薦めスタイルです。
最後に、帰省の1番の目的はお墓参り、2番目はやはり私の大好きな食です!出張先からの帰省だったので、食事も新スタイル!?
名古屋メシの定番の手羽先ときしめん、コスパ最高!



最後は、新潟といえばお寿司。廻る方でも普段とは別格のうまさ!
