上月のきづき#PITTI UOMO107現地速報!小さな変化を読み解くトレンド編

イタリア滞在、9日目、帰国に向けての空港でこのブログを書いています(汗)。もはや速報ではなく、申し訳ございません(苦笑)。 ピッティ会場からバイヤーやインフルエンサーの皆さんがSNSを駆使して情報を発信していましたが、私の場合はいつものように麻布テーラーというフィルターに変換した、リアルクロージング目線でのトレンド速報です。ということで、大きな変化ではく、小さな変化を読み解くトレンドになります。
「カラーの小さな変化。」
おさらいとして、昨年のピッティトレンドはオフホワイト~ライトベージュの明度の高いナチュラルカラー(写真上段)。麻布テーラーでは、ミディアムからライトグレー、グレージュ(写真下段)で、旬を感じながらも日本のライフスタイルにも使いやすくアレンジをしてお届けしました。
そして、今年のピッティトレンドは?ベージュからブラウンを筆頭に、それらの色と相性のよいグレーの濃淡。ライトウェイトのフランネルやホームスパン素材が多く見られました。差し色として、スモーキーカラーのピンクやブルー、グリーン。最も重要なのはボルドーです。
「トランスシーズン」
これらの暖かみのある華やかなコレクションとは正反対に、世界的な暖冬に合わせてシーズンを問わない色や素材、コーディネートの実売提案もありました。色は夏からの続きのトレンドのブルーからネイビーのコレクションが多く、オールシーズン素材でのブラウンなどの秋色。インナーはTシャツやハイゲージのニットなど、今までのピッティとは違うシーズンを問わない打ち出しも多く見られました。
テーラードのベースは、引き続き英国調は変わりありません。日本ビジネスシーンでも定着しはじめたブラウンと定番的なミディアムからチャコールグレーは重要です。そのカラーに、英国調のホームスパンなどのツィードルックス、都会的なストライプの復活が見られます。一方でスタイリングは、ザ・ブリティッシュ!ではなく、アメトラのようなヌケ感のようなミックスが新しく感じます。そして、着心地や軽さはイタリア的、様々な要素を混ぜ合わせながらテーラードをファッショナブルに楽しむ要素が私の感じた大きな傾向です。
麻布テーラーは、パーソナルオーダーを背景に持ちながらも、皆さまの個性の演出のご提案材料として、これらの世界的なトレンドを日本のライフスタイルに合わせて企画化していきます。来秋シーズンもご期待くださいませ! オチ写真は、ピッティ会場入り口での対象的な2ショット。年齢は1つ先輩ながらも毎回、小さなアクシデントをたくさん巻き起こしてくれるので、朝から晩まで一緒にいるのに、なぜか飽きません(苦笑)。