アメリカブレザーのご紹介(Ⅰ型編)PART2

皆様こんにちは、池袋店の脇山です。
今回は前回に引き続きまして、アメリカブレザーのご紹介(Ⅰ型編)PART2になります。
前回分をご覧になってらっしゃらない方は、こちらもご参考にしていただければ幸いです。
HARRISONS
FRONTIER
ORDER SINGLE BLAZER ¥85,800(tax included)〜
300g/㎡
生地品番:69982
※ブレザーおよびジャケットのオーダーは¥27,500(tax included)〜から承れます。
前回の続きからデザインおよびディテールをご紹介していきます。
・背中の切れ込みはセンターベント
サイドベンツと比較して乗馬用ジャケットなどに用いられたスポーティーなセンターベントになります。
一部フックベントというカギ状のベントがありますが、こちらは元々モーニングコートなど裾が長いアイテムの破け防止に用いられたデザインです。
1902年にイェール大学近隣に創業したアイビーブランドや、1929年にできたアメリカのトラッドメーカーがブレザーの差別化として用いたデザインです。
・ステッチは本縫いステッチ6〜7ミリ
通常スーツにおいては襟元の端を縫い付けるのが定番ですが、6〜7ミリ内側をミシンでガッチリ打ち込むスポーティーなステッチがお勧めです。
※麻布テーラーでは端以外は6ミリのみステッチが可能です。
個人的な解釈ですが、手縫い風ステッチもAMF(アメリカンマシンファウンドリー)ステッチなどと呼ばれ、アメリカ創業の起源をもつので、これはどちらでも良いかもしれません。
・袖口ボタンは間隔空き2つボタン
袖口ボタンの由来も諸説ありますが、軍服に於いて一目でどの国の兵隊なのかが見分けられるよう、スコットランドは3個ボタン、イングランドは4個ボタン、ウェールズは5個などという風に分かれていたそうで、それらと被らず尚かつスポーティーに軽快さが出せる2つボタンを採用しています。
2部に分けてデザインのご紹介をいたしましたが、ざっくりいきますと
アメリカブレザー(Ⅰ型)は
・フロントボタン
3つボタン段返り
・肩まわり
ナチュラルショルダー(0.3〜0.5センチパット)
・胸ポケット
セミ船底
・腰ポケット
パッチ&フラップ
・背面ベント部分
センターベント(フックベントでも可)
・ステッチ
本縫い6ミリステッチ
・袖口ボタン
間隔空き2つボタン
以上のようなデザインになっております。
あくまでセオリーに従ったデザインをご紹介しましたが、オーダーならではの個性を差し込むのも粋だと思います。
是非とも皆様のご予約をお待ちいたしております。
麻布テーラー池袋店
脇山
azabu tailor / 麻布テーラー
池袋店
〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-25-6 南日本ビル 3F
03-3981-1566
メールマガジン登録
こちらからご登録ください