よくなじむ、カフェオレ色 Marling&Evans
神戸店のブログをご覧いただきありがとうございます。
スタッフの三木です。
以前のブログの最後に少し触れましたが、
今季、私の仕立てた中から今回はMariling&Evansの生地をご紹介したいと思います。
世界中のテーラーから支持を集める英国服地メーカー、マーリン&エヴァンス
アーカイブから復刻した梳毛生地の「ロンドン・シュランク」は
適度なハリコシと上品なツヤ感で非常に人気の高いコレクションです。
しかしマーリン&エヴァンスの真骨頂は紡毛生地(糸の太さが不均一な生地)にあり、
今回はこの紡毛生地でトラウザーを仕立ててみました。
Marling&Evans Undyed British Wool Suit¥99,000~、Trousers ¥35,200~ (tax included)
染料を使わず羊毛本来の色味で織り上げた、アンダイド・ブリティッシュウール
鮮やかな発色こそありませんが、ラスティックな雰囲気は合わせる服を選びません。
私は今回、細かいハウンドトゥース(千鳥格子)柄をチョイスしました。
実際の仕立上がりがこちら。クラシックな柄に合わせて少しゆったりめに仕立てました。
腰もベルトレス仕様でオーダー感の演出に一役買っています。
私が一番に推したいのは生地の色味。この微妙なニュアンスをなんと表しましょうか?
う~ん、カフェオレ色!
どうでしょう、手前味噌ですがとてもしっくりくる表現ではないでしょうか。
特段の存在感はないけれどもどんな色にも合わせられる、白黒つけないそんな色。
実際にいくつか手持ちのジャケットと合わせてみました。
淡いトーンでまとめても、ちょっと主張強めの柄物に合わせてもよし。
合わせる色をあまり考えなくてよい、というのは存外ストレスフリーなものです。
また、神戸店では同じシリーズの別生地サンプルスーツもございます。
こちら。同じカフェオレ色でもミルク多め、といった色合い。
打って変わって大柄のグレンプレイドですが、柔らかな色の構成で落ち着いた印象。
アンダイドウールのなせる業でしょうか、唯一無二の佇まいです。
ビジネスカジュアルの典型としてジャケパンスタイルも非常に浸透してきました。
服装の自由度が上がったが故に日々のコーディネートに苦慮されている方も多いかと思います。
今日はあんまり余計なことを考えたくない・大体なんとなく、で行きたい
そんな来る日に備えて白黒つけないカフェオレ色、いかがですか?