「好き」って強いんです

ブログをご覧頂きありがとうございます。

なんだか意味不明なタイトルで

今回は始まりました(笑)

今回はちょっと真面目な内容をお送りします。

服を着るという事は自己表現に他なりません。

「自分を表現」する方法は多々ありますが

服装ほど容易且つ難しい自己表現の方法はあるでしょうか?

例えばこちらのスーツ、

昨今の注目であるクラシカルな太い畝の風合いが

大変クラシカルで映えるキャヴァリーツイルです。

由来に関しては語ると長くなりますので割愛いたしますが

お馬さんに乗る際に使われていたことから

耐久性は目を見張るものがあります。

上記の様な生地はまさに今ホットな

「トレンド」と言えるモノです。

近年で言えばイタリアの仕立てに代表される

軽く柔らかい生地、

肩パットや芯を極力省いたライトな仕立てや

ノータイに映えるホリゾンタルカラーや

カッタウェイカラーなどの

ワイドカラー系のシャツ襟などは

注目されることはめっきり少なくなりました。

(定着したとも言えます)

ここで最近ご質問を頂いたある事例をご紹介します。

「イタリアの仕立てが好きで、

自身のこだわりとして

そうした着こなしを愛用している。

雑誌等でイタリア系に代表される

ライトな仕立てに関してはもう古いと

書かれていたが、自分のこだわりを捨てて

時代に合わせていくべきなのですか?」と

このご質問を受けた時、

正直何と答えるべきか困惑しました。

今のトレンドではないからと言って

以前のトレンド愛好者に対して「古い」と決めつける人は

正直何様なのかなと思いますし、

元はと言えばそうしたトレンドを積極的に発信していたのになと。

じゃあ、コダワリって何なのかと。

世間のトレンドに合わせることは

コダワリなのか…?

(まあ、そもそもトレンドって言葉自体が

”傾向の変動”的な意味ですから世間のトレンドに合わせる

という表現自体にちょっと違和感ありますが(笑))

トレンドを一度噛み砕き

「自分は好きなのか?」

一回考え、着ている自分をイメージすることをおススメします。

着ている自分のイメージをした時、

「カッコよさそうだな!」

「着てみたい!」

「俺のスタイルじゃないか!」

そう感じたのであれば

是非積極的に取り入れて頂くべきだと思いますし

逆に着ている自分が今の自分のスタイルと比べて

「カッコ悪いな」

「合わないな」

「今の自分の方が好き」と

感じたのであれば是非今のスタイルを続けるべきです。

○○離れと言う言葉なんか

氾濫し過ぎて…。

じゃあ、あなたは一体何が好きで興味あるのですか?と

問いたくなります。

とまあ、ちょっとオカタイ話になってしまいましたが(笑)

要は「自分の好きなもの」を冷静に考えることはとっても重要なのです。

例えトレンドと相反するスタイルであろうが

個人の「好き」に勝るものはありません。

むしろトレンドだけを推す様なお話をするだけなら

私どもの様なオーダーショップの存在価値はありません。

トレンドや世界の潮流も参考に、

お一人お一人のニーズを汲み取りつつ

潜在的なお好みや最適なスタイルを

引き出してこそのオーダーだと

考えておりますので麻布テーラーでは

「対話型接客」と言うものを

最重要視しております。

常に新鮮で広い視野を持ったスタッフが

常識の範囲に囚われない様々な提案を行うものです。

お話の過程によっては昨今の注目事項と

逆の提案をすることも様々です。

それ故にご自身の「本当に好きなもの」を

お探しするサポートを私共はさせて頂けたら本望です。

長くなりましたが上記の質問に対しての

返答で今回は〆させて頂きます…。

「好きなものを貫く人の何が悪くて古いんでしょうか?」

では、また次回に!

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