生地を決めるポイントについて

みなさま、こんにちは。

麻布テーラーのスーツやジャケット、スラックスやシャツなどは、いわゆるパターンオーダーというオーダー方式で作られます。

ご来店いただいたみなさまには、大別すると以下の3点をスタッフとともにお決めいただきます。

①生地を決める
②デザインを決める
③サイズを決める

オーダーされるみなさま方には、それぞれにその理由があると思いますが、
今回は特に、
スーツの顔とも言うべき
①生地を決める
に焦点を当ててみたいと思います。

麻布テーラーには、各シーズン約3000種類の生地のお取り扱いがございます。
バンチブックと呼ばれる生地見本帳の中から、お気に入りの生地を見つけていただきます。
仕上がりの価格は、生地によって決まりますので、最も大切な工程と言えます。
また、好みの生地と出会えることがひとつの醍醐味ですので、最もお楽しみいただける工程かと思います。

上述のとおり、生地にはかなりの数がありますので、出会いのポイントを下記いたします。
生地をお決めいただく参考にしていただければ、幸いです。

1、予算を決めておく
シングルスーツ 37,000円+税(ジャケット 23,000円+税、スラックス 14,000円+税)
からお作りいただけます。

たとえばスーツでは
49,000円、59,000円、69,000円…
と1万円刻みで生地をご用意しておりますので、まずはご予算をお決めください。
ちなみに、59,000円からはイタリアや英国のインポート生地が主体となります。

2、ブランドを決めておく
たとえばスーツ生地の主な生産国は、英国、イタリア、日本などです。

・英国生地
ハリ、コシのあるしっかりとした生地が特長。取扱いブランドは、サヴィルクリフォード、ハリソンズオブエジンバラ、ホーランド&シェリー、テイラー&ロッジ、スキャバル、ドーメルなどなど。

・イタリア生地
光沢あるなめらかな生地が特長。
取扱いブランドは、ロロピアーナ、ゼニア、タリア・ディ・デルフィノ、カチョッポリ、カノニコ、レダなどなど。

・国産生地
ハリ、コシのあるしっかりとした生地が特長。
取扱いブランドは、麻布テーラーの独自ブランドGrandMarqui’s、WorldTravelerなどなど。

3、着用シーンを決めておく
フォーマル、ビジネス、カジュアルと
ご着用になられるシーンで選ぶ生地が異なります。
ビジネスでも職場によってドレスコードがあると思いますので、スタッフにお伝えください。

4、色を決めておく
価格帯や生産国によって生地の風合いは多少異なりますが、特にスーツ生地の色についてはネイビーとグレーの2色が主体です。
もちろんブラックやブルー、ベージュなどその他の色もございます。
あらかじめ色を決めておくと出会いが近づきます。

5、柄を決めておく
無地、織り柄、ストライプ、チェック…
生地にはさまざまな柄があります。
漠然と、あるいは明確に、きっとみなさまの心の中に
「こんな柄がいい」
という思いがあると思います。
そのお気持ちに従っていただくと、さらに出会いが近づきます。

6、最も大切なポイント
あくまで私個人の見解ですが、
最も大切なポイントは、
直感あるいは第一印象です。
上記5項目を踏まえながらバンチブックをめくると、
「ん?これ、いいな! これ、いいかも!」
と思う生地に必ず当たります。
必ずです。
それはもう、言うなれば一目惚れです。即決すべきシーンです。

しかしながら、ここで多くの方が思いを馳せることがあります。

「この生地がスーツになったらどうなるのか…」

残念ながら、この想像をし始めると
せっかく「これ、いいな!」と思った生地との出会いを逃しかねません。それは悲しい結末です。

想像やイメージよりも、あくまでバンチブック(生地見本帳)の中での出会いを大切にしてください。
そうすれば、必ずご満足いただけるスーツに仕上がります。
間違いありません。

以上が生地をお決めいただくポイントです。
6項は私見を入れてしまいましたが、やはり直感を信じていただくのが一番ではないかと思います。

みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

次回は、デザイン決めについてご案内します。

魚住

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