強撚糸スーツ
大宮店のブログをご覧頂き、ありがとうございます。
今回も生地について書かせて頂きますが、
ブランドのご紹介ではなく、生地の特徴にフォーカスを
当ててご紹介させて頂きます。
というわけで、今回は”強撚糸”の生地のご紹介です。
さっそくですが、こちらが強撚糸。
こちらが通常の平織り春夏生地です。
それぞれ別の生地で、拡大しているわけではありません。
微妙に生地の織り方が違うのが分かるでしょうか。
糸の撚り(より)と書いて撚糸と言いますが、
撚りという言葉は、意外にも身近な所で使われています。
腕に撚りをかける、、恋人と撚りを戻す、、などです。
これらの言葉は実は、糸の撚りが語源であり、
それぞれの意味合いとして、
強い思いや結びつきという意味が込められています。
それだけ糸同士に強いねじり、捻りを加えているので、
生地自体に強度が加わるのです。
それゆえ、生地の柔らかさ、しなやかさといった
特徴は無いので、比較的固い、パリッとした生地感ですが、
シワにも非常に強く、耐久力も高い、
さらには生地感もサラっとした表面のものが多いので、
春夏らしさを存分に引き出します。
麻布でも複数取り扱いがございますので、
幾つかご紹介。
HARRISONS of EDINBURGH FRONTIER ¥89,000+税~
まずは英国紳士ご用達、ハリソンズの名品フロンティア。
こちらは300grmと平織ながら重量のある稀な生地です。
春から秋にかけてのスリーシーズンでご着用頂けます。
我々スタッフイチオシの生地です!
SMITH WOOLENS FINE FRESCO ¥99,000+税~
こちらも英国の生地です。
色柄は抑えめ、生地は固めの玄人好みの生地になります。
英国ではトラベルスーティングのマストアイテムとまで言われたことのある、
ビジネスマンの強い味方。
LORO PIANA CONCERTO ¥99,000+税~
イタリア生地でも強撚糸はございます。
イタリア特有の生地の柔らかさは維持しつつ、
サラリとした肌さわりの強撚生地が融合した
ハイブリッド型。
まだまだご紹介出来る生地はございますが、
このへんで。
長く使えるスーツをより良い生地で
選んでみてはいかがでしょうか。
ではまた。
岸本