表裏一体

表裏一体

ブログをご覧の皆様こんにちは。
塩川です。

今回のこのブログ、何について書こうか悩みながら投稿しています。
といいますのも先月はコートフェアやジャージジコレクション等が開催されておりましたので、ネタとしては十分な内容があり他店舗もフェアやオススメの生地等を中心に投稿していました。
しかしながら11月は特にこれといったフェアは既製品のコートのみとなるため、麻布テーラーのブログを閲覧するお客様側からすると他店舗が投稿しているブログで十分な情報が得られます。
ということで入力中に今回の内容が決まりました。私の日課についてご紹介したいと思います。
過去にも私の趣味等について投稿しており意外にも同じ趣味や価値観をもったお客様に接する機会が多く『あのブログ見ていただいたんですね?』とお話をすることがあったことや、私達は仕事がら表ではファッションを通じてお客様と接しますが、裏の部分(プライベート)のお話をする機会が少ないためブログを通じてお話出来ればと思い投稿します。

10月27日~11月9日、この2週間は皆様何の期間かご存知ですか?「読書週間」とよばれる期間です。
因みに第1回の読書週間が開催されたのは、終戦まもない1947(昭和22)年です。「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という志のもと開催されたとか。

当時アメリカでは、11月16日から1週間、子供に本に親しんでもらう運動である「チルドレンズ・ブック・ウィーク」が開催されていました。日本の読書週間の時期は、このチルドレンズ・ブック・ウィークを参考にした背景があります。『読書の秋』とはこの秋の期間に読書週間が行われていた為、そのように呼ばれています。
前置きが長くなりましたが、私は小説が好きで出勤の異動時間や休日の暇なときに読みます。これは後で知ることになったのですが私はどうやら早読みで1冊読むに2日で読み終えます。好きなジャンルはミステリー小説です。今月に入り本日で2冊読み終えました。一冊が『オルレアンの魔女』二冊目が『フーガはユーガ』です。どちらも面白い内容ですが前者はフランスの歴史に詳しい方が楽しめる濃ゆい内容でしたので、今回は後者『フーガはユーガ』についてです。この小説のことは自店舗の女性スタッフ木藤さんにおすすめされた小説でした。

以下ネタバレ含みます。
主人公は双子の兄弟、親からはDVで支配され、母親は巻き添えを食らわぬよう見て見ぬ振りをする家庭です。しかしながら双子の兄弟には特殊能力があります。二人の誕生日に2時間単位で二人は互いがいる場所から瞬間異動して入れ替わるのです。その能力を誰にも知られることなく共通認識のルールを作り実験を繰り返します。例えば手に持った物まで瞬間異動先に持ち運べるのか等です。二人だけの秘密のため両親には知られることはないのですが、とある人物がファミリーレストラン内のトイレに設置されていた隠しカメラの映像を入手したことをきっかけに双子の一人に調査が入ります。そこで持ち出された映像はトイレに入った一人の男性、しばらく経過した瞬間、頬に絆創膏が貼ってあることに気づき『これはどんなトリックなのか』ということから物語が進みます。しかしそれは双子が明確な目的をもって行ったどんでん返しが繰り広げられるのです。
二人は二人で一人、そして表裏一体を感じさせる読み応えにある小説でした。
そして最後に表裏一体と言えば・・・ちゃんと仕事はします!W
無理やり紐づけるわけではありませんが表裏一体になった生地をご紹介します。

上の写真の様に裏と表で濃淡のついた生地をソラーロと呼びます。その歴史はもともと、熱帯の植民地にて英国の兵士が紫外線から肌を守るために開発された服地で、表に色が多く出ている経糸が紫外線を反射する明るい色(カーキ)、裏に色が出ている緯糸が肌を守るための暗い色(赤)を使ったものです。現代ではファッション業界でも、同じように織られた生地を総称してソラーロとして呼ばれます。
&C表参道店 塩川

 

 


 

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・麻布テーラーのパターンオーダースーツ はお仕立て期間を約6週間頂戴しております。
お選び頂いた生地や、ベステッド、コート等のデザインによりお仕立て期間が変動いたしますので
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