遠目には無地、近くで際立つ英国調チェックスーツ
今回ご紹介するのは、イギリスを代表するマーチャント、ハリソンズの「REGENCY(リージェンシー)」で仕立てたスーツです。

選んだのは、濃淡のグレーで構成されたトーンオントーンのチェック柄。

チェック柄と聞くと、コーディネートが難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、こちらは色の差を抑えた控えめな配色のため、遠目には無地に近い落ち着いた印象。近づいたときに初めて繊細な柄が浮かび上がり、さりげなく奥行きを感じさせます。
無地のスーツにはない洒落た表情を備えながら、主張が強すぎない。その絶妙なバランスこそ、この生地の大きな魅力です。
今回は、細かなストライプシャツにペイズリー柄のネクタイを合わせました。

スーツ、シャツ、ネクタイと複数の柄を重ねていますが、全体をグレーからモノトーンの色調に絞ることで、決して騒がしい印象にはなりません。柄同士を組み合わせる際は、色数を増やしすぎないことが品良くまとめるポイントです。
もちろん、白無地やサックスブルーのシャツ、ソリッドタイを合わせれば、より端正で落ち着いたビジネススタイルに。コーディネートによって表情を変えられる、着回しの利くチェックスーツです。
デザインは、英国的な趣を感じさせるチェンジポケットを採用。腰まわりに程よいアクセントが加わり、控えめな柄のスーツを品良く引き締めています。

背面はクラシックなサイドベンツ。袖口には、ボタンを重ねず隣り合わせに配した「くっつき式」を選びました。ひとつひとつは小さな意匠ですが、その積み重ねが、スーツ全体に気高く端正な佇まいをもたらします。

華美に飾らず、それでいてありきたりには見せない。
近くで見るほど仕立てと柄の良さが伝わるグレンチェックは、装いに知性と品格を求める方にこそおすすめしたい一着です。
柄物へ少し苦手意識をお持ちの方も、まずはこのような遠目無地のチェックから取り入れてみてはいかがでしょうか。
ぜひ店頭にて、生地の繊細な表情と英国らしい端正な雰囲気をお確かめください。
azabu tailor / 麻布テーラー 新宿South店
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