合冬物のお手入れ、春夏物の準備でスーツをいたわる【二子玉川でオーダースーツ】

2024.03.12

By.二子玉川店

二子玉川店の金平です。

一雨ごとに春の訪れを感じる季節となりました。ウールコートよりコットントレンチコートの軽さが嬉しい気候です。

不規則な気候が続きますが今年は思いのほか、気温が高くなるのも早いかもしれません。

今日はこの時期におすすめの合冬物のお手入れと、春夏物の準備についてお話させて頂きます。

＊合冬物スーツのお手入れ

毎年、この時期に上手なお手入れと収納方法で半年後、気持ちよく使えるよう自分の為に備えましょう。真冬用のウールコートや、ツイードのジャケット、フランネルのスーツなど気温に関わらず、3月にはファッション的に使わないと思われるものはこの時期にクリーニングに出しましょう。

気がつかない思わぬシミやよごれは時間の経過とともに、きれいには落ちにくくなります。ウールの主成分はタンパク質でほこりやよごれを放置すると虫食いの原因になります。冬から夏の切り替え時期まで待たずに３月冬物、4月合物と二段階でクリーニングに出すようにすると冬物のあるかもしれないよごれに対して早めの対処が出来ます。また物が少なくなるとクローゼットの整理もしやすくおすすめです。

＊春夏物の準備

お気に入りのスーツ、ジャケットに湿度の低い天気のよい日に新鮮な風をあてましょう。防虫剤の匂いをなくし、気持ちよく着用出来ます。クローゼットでの保管シワが気になる場合はかるくスチームをあてて厚みのあるハンガーにかけて陰干しするとアイロンかけしなくてもとれることもあります。

＊クローゼットでの保管について

ハンガーは針金ハンガーでなく肩に厚みのあるものをご使用ください。厚みのある木製ハンガーは一度に十数本購入すると、ジャケット買えるくらいの金額になりますが消耗品ではないので一生使えコスパは高いです。針金ハンガーはスペースは節約できるものの、ぎゅうぎゅう詰めになりやすく大切なスーツの肩パットや衿まわりの微妙なロールをつぶしてしまいやすいです。お気に入りのスーツが型崩れしてしまうダメージはハンガー代より大きくなるかもしれません。

クリーニングのビニールカバーは不織布などの通気性のよいカバーにかけかえ素材にあった防虫剤をご使用ください。

＊お洋服にも休息を

ウール素材には休ませると自然にシワを回復する性質があります。反面、連続着用するとウール繊維のスケールが復元しないまま変形を重ねスーツの寿命を縮める結果となりやすいです。

特にテンションがかかりやすく、これからの季節、汗の影響を受けやすいスラックスについては、最初からスペアスラックスつきスーツでオーダーされることをおすすめします。二本のスラックスを交代で使う事で自然にローテーションが保たれ、それぞれのスラックスが長持ちします。

かと言ってスラックス1本分予算もかかり、ワンランク上の生地でオーダー出来るのも事実で悩ましいところです。

経済的な合理性をポイントに考えると、飽きがこないベーシックな色柄は長期間楽しめるのでスペアスラックス付きスーツが有利、着用回数や出番が少ない派手なチェックや、ワードローブの差し色としてオーダーするブラウン系など紺、黒、グレー以外のスーツはスペアスラックス不要と言えます。