ディナージャケット(タキシード)用のシャツ
先日ディナージャケット用のシャツを注文を頂いた際、その作成プロセスが面白かったので紹介させて頂きます。
お客様の要望は
①「セレモニーのあとでも普通に着用できるシャツ」
②「スタッズ釦とカフリンクスを装着できる仕様」
という事だった。

律儀に考えれば、ディナージャケット用のシャツはピンタック(プリーツ)が胸周りに施されるものが品格あるものとされているが、そのような装飾は普段使い時にはなかなか装いにくい物となります。よって表面効果の強い生地(=今回はバスケット素材)を胴体と袖に配置することで、ピンタックと同じような雰囲気を醸し出す事もできながら普段使いも出来るシャツになると提案させて頂いた。
フロントに3個配置されるスタッズ釦用のホールは、普段使い時の釦の首(根巻き)を少し長く取り、スタッズ使用時はその穴に釦が格納出来るようにして2通りの着こなしを可能とした。袖口もコンバーチブルホールを設定し釦留め、カフリンクス留めが可能。