ディナージャケット(タキシード)用のシャツ

先日ディナージャケット用のシャツを注文を頂いた際、その作成プロセスが面白かったので紹介させて頂きます。

お客様の要望は

①「セレモニーのあとでも普通に着用できるシャツ」

②「スタッズ釦とカフリンクスを装着できる仕様」

という事だった。

胴体と袖はバスケット織の生地、カラーとカフはブロード生地で俗にいうクレリック(OP¥1,100)タイプ。襟型は意外と蝶ネクタイとの相性が良いセミワイド。カフはラウンド型でコンバーチブルホール(OP=¥0)が付いている。             

律儀に考えれば、ディナージャケット用のシャツはピンタック(プリーツ)が胸周りに施されるものが品格あるものとされているが、そのような装飾は普段使い時にはなかなか装いにくい物となります。よって表面効果の強い生地(=今回はバスケット素材)を胴体と袖に配置することで、ピンタックと同じような雰囲気を醸し出す事もできながら普段使いも出来るシャツになると提案させて頂いた。

フロントに3個配置されるスタッズ釦用のホールは、普段使い時の釦の首(根巻き)を少し長く取り、スタッズ使用時はその穴に釦が格納出来るようにして2通りの着こなしを可能とした。袖口もコンバーチブルホールを設定し釦留め、カフリンクス留めが可能。

常態では白蝶貝(OP=¥1,100)の釦留め。                        
「ブラックタイ」のドレスコードであるならば、スタッズ釦
とカフリンクスは装着したいものですね!                         
このシャツの特筆は釦留めとスタッズ釦留めの両方の着こなしが出来るところ。釦の根元にスタッズ釦用の穴(OP=¥550)が開いている。                   
白蝶貝釦の首が少し長いので、この穴に格納できるように設計されている。                  
スタッズ釦をこの穴に貫通させればこの通り!

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