スーツを支える脇役たち『ボタン編』
麻布テーラー梅田店のブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は、スーツを構成している付属品、お芝居や映画では、脇役に当たるのでしょうか。
そんなアイテムのご紹介です。
通常、お洋服のボタンと言えば、着用するために欠かせない機能的な物ですが、
スーツとなると、フロントボタンをたまに留めるだけ、という方も少なくないはず。
それだけに、デザインの一部として重要なポジションになります。
生地によりフィットしたもの、もしくはアクセントになるものをお選び頂くことが、仕上がりを大きく左右するということになりますね。
それでは、麻布テーラーでお取り扱いしてるボタンの種類についてご紹介させていただきます。

【樹脂ボタン】
主にポリエステルが主流に使われています。熱や液体の薬品に強く、クリーニングに出しても割れたり溶けたりしにくいのが最大の特徴です。
●OP価格¥0-


【ナットボタン】
天然の椰子の種を削って作られる、象牙にも似た美しい質感のボタン。
エイジングが最大の特徴とも言えるほど、経年変化で、使い込むほどに色が深く変化します。
柔らかく温かみのある印象のボタンです。
●OP価格 ¥1,750- or ¥2,750- (tax included)


【水牛ボタン】
耐久性と重厚感を兼ね備えた水牛ボタンは、高級なスーツを演出する脇役として、定着してきました。
後染めのナットボタンと比較し、水牛の角をカットして作られるこちらのボタンは、
1つ1つが全て異なる表情を持つ、唯一無二の存在感が最大の魅力。
●OP価格 ¥3,850- (tax included)


【貝ボタン】
その名の通り、貝殻から作られるボタンで、最も古い歴史を持つとされています。
美しい光沢や高級感があり、熱には強く、酸やアルカリに弱いという性質があります。
現在では、海のない奈良県で日本の貝ボタンの大部分が生産されています。
●OP価格 ¥3,850- or ¥4,950- (tax included)

【メタルボタン】
主に銅と亜鉛の合金である真鍮が使われますが、軽量化のためにアルミが使われることもあります。
歴史的には、貴族や軍隊の権力の象徴であったメタルボタンですが、金属プレス技術の発展に伴って普及してきました。日本では、明治維新のころに海軍や陸軍の制服に採用されたのが始まりとされ、これを機に、国内の製造技術が発展しました。
軍服に使われたボタンは国や部署、階級によってデザインが細かく異なるため、非常に奥深く、コレクターの世界が存在しています。
●OP価格 ¥3,850- (tax included)
【ボタンの歴史】
世界的に見たボタンの歴史は古く、紀元前2000年のインダス文明から発見された貝製のものが最古と言われています。その後は動物の骨や植物の実、貝殻などが使われ、18世紀以降は金属、象牙、エナメルなどの職人技を用いた工芸品として普及ののち、産業革命によって大量生産されるようになります。
20世紀には、第二次世界大戦を背景に金属が不足、カゼインやセルロイドなどの合成樹脂が開発され、今日のプラスチックボタンへと発展します。
【ボタンの豆知識】
日本では、1870年、海軍の制服に洋服が取り入れられた際に、
『服の口に金属を入れる』という意味から
『釦』
という漢字が作られ、現在まで定着しています。
オーダーの際は、そんな歴史も想像しながら付属品を選ぶのも、楽しさの1つと言えるのではないでしょうか。
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