別注秘話の告白。

現在発売中のMEN’S EX3月号をご覧になりましたか?巻頭のエディターズエクスプレスというページで麻布テーラー別注のHEAVEN TWO(ヘヴントゥ)のジーンズが紹介されたと同時にお問い合わせ殺到中であります。本日は、紙面では伝わらない裏話を含めてお伝えしちゃいます!

人体工学研究によって誕生した立体パターンという、新しい美脚アプローチで話題沸騰中のブランド「HEAVEN TWO(ヘヴントゥ)」の麻布テーラー別注モデル。こちらの紙面で書いてあるように、今回の別注はなかなか面白いストーリーがあるのです。。。

昨年の6月のピッティウオモでデザイナーのモルダン氏が履いていた私物に私が一目ぼれしたのが始まりでした。サイドに本来ある切り替えしがなく脚の内側で縫製された筒縫いで仕上げられている、いわゆるシームレスジーンズです。

これは元々が自分自身のために技巧をこらし考えたもので、量産は不可能だからと言っていました。だからといって、自分だけそんなカッコいいスペシャルジーンズ履いているのはズルいでしょ~。俺も欲しいから、個人的に30インチで作って!と別注を断念してブースを後にする。

そして、ピッティ会場でMEN’S EXの大野編集長と編集部の小曽根さんと会って立ち話しをしていると、大野編集長が「上月さん、ヘヴントゥのブース覗いたのだけど、デザイナーが履いていたジーンズ凄くない??アレ、カッコいいよね~。」

私以外に気づいた人がいるのかと驚きましたが、そんなの凄く嬉しいじゃないですか。すぐさま、もし時間があればもう一度ヘヴントゥのブースに一緒に行ってもらえませんか?と私。

大野編集長を盾に、再度、麻布テーラー別注モデルとして量産して欲しいとお願いしたおしたのです(笑)。

試作を重ねること、一見して一般的はジーンズとは異なるこのモデルは、「X.TWO(エックストゥ」と名付けられました。両サイドが「X」のステッチが目に引く、独特なデザインながらもすっきりとエレガントなシェイプ、世界初のモデルが大野編集長のお力添えもあり誕生しました!

また、麻布テーラーが別注するので、もちろん使用するデニム地もこだわりました。名だたるメゾンにも供給しているイタリアデニム地メーカーであるCANDIANI社のコレクションよりMEMORYをセレクト。やはり、スーツもジーンズもパターンだけではなく素材が重要です。美しいシェイプを保ち、上質の肌触りが更なるフィット感を生み出します。ここまでこだわり、¥28,000+税という別注ならではの価値あるプライスも見逃せません。

最後は商談成立!まだ、仕事も終わっていないのに、シャンパンを開け出しました(笑)。こんな別注ストーリーって、私は大好きです。洋服バカ達が個人的に欲しいモノを諦めずに商品化する、これこそが、小売店の別注原点ではないでしょうか。もちろん、量産できたので個人別注はキャンセルしました。今週末にはホワイト以外は店頭に入荷するそうです。思い切って3色、30インチ大人買いしちゃいます(汗)。

合わせて読みたい記事

PITTI UOMO 93#1

azabu tailor×MEN’S CLUB スペシャルイベント

HQブログ、ザ・トップテン。