スラックスオーダー

皆様こんにちは、銀座7th店で御座います。
今回はこれからのクールビズに向けて需要が高まるであろうスラックスのオーダーについてご説明をさせて頂きます。
麻布テーラーはパターンオーダーです。ただそれは基本となるパターンをご用意しているという意味でシルエットはじめお好みを反映できるという点ではイージーオーダーとほとんど変わりはありません。
パターンとは所謂型紙の事で、洋服の設計図の様なものでこれを基本とし各部寸法をフィッターがお客様のお好みやゆとり量などを設定していきます。
麻布テーラーで用意のあるパターンは…
①クラシコイタリア

原型は比較的クラシカルな太すぎず細すぎずというシルエット。股上の深さも十分あります。
テーパードラインと言って裾口まで緩やかに細くなって行きます。
裾幅は…

約22センチ。
②ジェットクルーズ

昨今のトレンドを反映して原型から細身のシルエット。股上も浅く、前述したテーパードシルエットも同様ですが、よりきつくテーパードがかかっております。
裾幅は…

約19センチ。

①、②の同ウェストサイズを重ねてみると…

結構な違いが分かって頂けると存じます。

どちらがいい悪いではなくどういうシルエットでお召しになりたいかでパターンを選んで頂ければ幸いです。もしわからなければ是非両方履き比べてみて下さい。フィッターの意見も述べさせて頂きます。
誤解されがちですが、クラシコイタリア=太い、ジェットクルーズ=細いではありません。オーダーなのでシルエットの調整はかなりの自由度があります。
可能な限りパターンに対する補正量を少なくした方が洋服としてはキレイに仕上がるのでその確認でご試着やお好みをお伺いいたします。

初めに頂くご寸法の中にヒップサイズがあります。このヒップのバランスのいいベースになるサイズを決めてその後にウエスト、股上のゆとり量の確認、そしてシルエットや股下寸法を決めるというのが1連の流れです。

着用感のいいベースサイズで股上、ウェスト決定後にワタリ巾~ヒザ巾~スソ巾と好みのシルエットを作り、適正な股下寸法でシルエットを活かしきる。
そんな履いて楽、見た目カッコイイの両立が出来る。

それがオーダーのメリットであります。

皆様のご来店、お待ち申し上げております。

合わせて読みたい記事

羅紗の宝石と評される生地でスーツを。

スーツをジャケパンスタイルに。 その②

銀座7thチェックジャケット