あのカッコいい人はなぜ、ここにこだわるのか

続きましては中身のお話。
前述のクラシコイタリアやコンチネンタルで標準装備(弊社ではモデルノ仕立てと冠します)なのがコチラの総毛芯(縫製時接着併用)。
タテ糸にはコットン100%、ヨコ糸にはウールメインの天然繊維を使用。
見たことありますか?これらを総称して芯地、と呼ばれます。
そしてそしてコチラが格上げ仕様のサルトリア仕立てに用いる総毛芯(縫製時接着併用)。
モデルノよりも更に原料にこだわり、タテ糸にホースヘア(馬の尻尾)を2本に1本贅沢に使用することにより、胸まわりのハリやシルエットの美しさが一層に増すのです。
いよいよ、「ハイクラス」然とした印象が明瞭となります。
サルトリア仕立て オプション価格 ¥18,000+税
こういったカタチでスーツに内蔵されているわけで、この襟の「フワっ」としたロールが良いスーツとそうでないもののわかりやすい違いと言えます。
更に、地味ではありながらもこの縫い目(ダーツ)が立体感やボリュームの大きな助け舟となります。深いですよね。
換言すれば、ペタッとしたよれよれのスーツは誰がどう見てもチープで冴えない印象を抱くことと存じます。ですが良い芯地、良い仕立てはそれらを一気に真逆に誘います。それくらい大切なものなので新シーズンの立ち上がりの今、ピックアップ致しました。生地が肌だとしたら芯地は肉でしょうか。
見えない部分にもこだわる人は上っ面だけの人よりも当たり前に、見える部分も美しいものです。本っ当に、そう思います。(……スーツの話だっけ?)
当然、見える部分も上等な仕立て上がりとなります。
手間暇の証、フルステッチ。
これぞ注文服、本切羽に本水牛ボタン。
キュプラ裏地で着心地も上々に、台場仕立てと髭付き襟裏仕様で仕立て上がりの美しさ、ここに極まれり。
せっかく仕立てるのであれば、こうしたハイエンドな満足感を携えて装ってみてはいかがでしょうか。