新しい葡萄酒は新しい革袋に【R&BLUES】
さて!秋冬シーズンが始まりました。
が!
ちょっと例年とはイレギュラーでシーズン初っ端から真っ先にお伝えしたいのがこちら。
Order Leather Blouson ¥88,000~(税込)
2021年8月20日(金)~
※納期約6週間~
勿論、冒頭の様なスーツやジャケットも載せたいですよ。
何ならコートも。
ただ、銀座エリアでは唯一当店のみがこのオーダーレザーブルゾンを承ることが出来ます故、その辺は一先ずお任せするとして…。
素材やカラバリも数十種類!
※お写真以外にもございます。
カーキやライトブルー、ワインレッドなんかが目を惹きます。
革:馬、牛、羊、山羊
パターン:シングル、ダブル(+¥5,500-)
サイズゲージ:XXS~3XLの8サイズ
調整箇所:袖丈、着丈
※横寸(肩幅&ウエスト)調整限界値あり
裏地を選べるのは麻布テーラー顧客様にはお馴染みですね。
初オーダーの方は、ここぞとばかりに振り切ると仕上がった際の嬉しはずかしな喜びもひとしおです。
そして個人的に何が嬉しいって
「 riri ジップ!!」(オプション価格 +¥11,000-)
古着屋のバイト小僧であった若かりし頃のワタクシ。
店頭買取なんかもよくやっていたので自分自身で値付けもしなければならなかったんですね(しなければっていうか、それが醍醐味だったんですけど)。
ただやはり自分の知識では及ばない仕入れがあったりするんですよ
(「うわ、コレ高そうだけど見たことねぇブランド…」みたいな)。
そこで当時の激烈服ヲタ店長より
「知らない服こそ洗濯タグ、ボタン、そしてファスナーを見な!」
と教えられた挙句、後日二人の休日を合わせた大迷惑なシフトを作られて「東京都内良い服ショッピング」に引き摺り回されたのは(当時はすごぉぉぉぉぉく嫌だったけど)今となっては本当に本当に本っっっ当に有り難い良い思い出。
そこで勉強したのがこのリリジップ。
キラっとした高級感と上げ下ろしに安心感のある丈夫な刃、スムーズな触感、求める全てに申し分なし。
当時のクセでこう呼んでしまいますが正確にはファスナーが名称で、ジップやチャックは商標…、だったかな?
(そんな記憶も10年くらい前なもので…ちょっと調べ直します…)
はい、詳細は安心と信頼のYKK様(標準装備)が流石に明るいです。
ちなみにどこかで読み流した浅い知識なのでソースを引っ張って来れないのですが、レザー(革製品)を取る為に動物を殺すことは禁じられているそうな。
ではどこからなのか。
食肉からなんですって。
つまり、食肉屋さんが動物を買い取る
↓
食肉屋さんから皮革屋さんが革を買い取る
↓
食肉屋さんは皮の廃棄コストやそれに伴う環境負荷も削減できる上に、収入として皮代が入る
↓
我々が日々頂いているお肉の価格が安定する
↓
日本人の健康や発育に大きく貢献
↓
(このあたりから以後、私の無学な私見)
ピッチャーがメジャーリーグでホームラン王(?)とかいうワケのわからない類の快挙が今後も増加するかもしれない
(いやだって、キーパーが得点王、みたいなもんじゃないですか…)
てなわけで、逆に革製品市場が縮小してしまうとお肉の値段は上がってしまうわけですね。
食卓から肉料理は減り、(肉料理と体型の比例関係は絶対ではないにせよ)「倭人(わじん)」の語源とも言われる矮小な日本人に逆戻りしていたとしたら東京オリンピックの感動もいくらか減っていたの「かも(?)」しれません。
まぁ、そこまで考えることなくともレザーは良いですよ、やはり。
個人的にも大好きです。
長持ちするのは言わずもがな、要は皮膚素材なのでシーズンレスで着やすいんですよね。
近所のお出かけにもサラッと羽織れますし、レザーならではの高級感や大人らしい品格もあることからちょっとオシャレな街着としても使いたいですし。
前回載せた様なデニスラと合わせるのが他とは違った麻布テーラーらしさかなぁ。
あ、あとちょうど雨だらけの連休中にふと読んだ古い本でタイムリーなフレーズに出会いました。
タキシードを着なければならない人たちは、決してGパンをはくことができなかった。
また菜葉(なっぱ)服を着ていた人たちは、決してタキシードを着ることができなかった。
それをわれわれは、無階級社会のおかげで、菜葉服からタキシードまで自由自在に往来できる世の中に住んでいる。
三島由紀夫著
『若きサムライのために』より
「服装について」
銀座のパーソナルな無階級社会を是非当店でお楽しみ下さい。
ではまた!