ERNEST(エルネスト)

秋です。秋といえば運動会シーズンです。こんな私でも3人子供の父親としてビデオカメラ片手に見に行きます。

そして、この足を見てください。足の指を骨折しました。

でも、運動会でハリキリすぎたお父さんではありません。運動会に行く直前に、家のダイニングテーブルの脚にぶつけました。運動会ではなく運動会直前に骨折、しかも救急病院へ行って運動会も午後からしか見ることが出来ないという惨事(笑)。もう(笑)しかありません。

病院では全治3か月、なるべく動くなと指示されましたが、毎週出張も入っているし、展示会も控えているし。。。しかし、何よりのダメージは、せっかく衣替えも完了してブーツも出したりしていたのに大好きな靴が履けないこと。。。洋服屋ならではのショックな悩みです。誰か、ギブスをしていても履けるお洒落な靴を知りませんか(笑)??

どうでも良い私事のダイアリーからスタートしてすみません。本日は、話題のジャケット界の革命児「ERNEST(エルネスト)」をR&BLUESで取り扱うことになりましたので、ご紹介したいと思います。

MEN’S EX筆頭に様々なファション誌を賑わせているエルネストですが、オスカーワイルドの喜劇作品「ERNEST」の遊びに富んだ内容と同様に、遊びの効いたジャケットを作ろうとはじめたのが由来ということです。こちらがその本になります。

なぜ、このようなブランドの由来まで知っているかと言いますと、ちょうど1年前の10月にエルネストを生産しているイタリアのパルマにあるジャンフランコ・ボンメツァードリを訪問していたのです。

新しいプロジェクトをスタートするために行ったのですが、大人の事情で残念ながら実現することは出来ませんでした。しかし、ファクトリーまで実際に足を運んで丁寧な手仕事を見て、様々なサンプルを着て、そして着心地に感動して、エルネストを展開することに決めました。

このようなビンテージ調でありながら、表面に輪状の糸が出るように加工されたブークレメランジを始めとするトレンドど真ん中のテキスタイルデザインに注目されがちですが、私が最も注目したのが仕立ての良さです。

裏地や芯地を配した所謂センツァインテルノとイタリアで呼ばれている仕立てですが、驚くほどの軽い着心地と反する構築的なシルエットには秘密があるようです。ファクトリーなので当然撮影は禁止されているのですが、この仕掛りのパーツだけ許されたので公開しちゃいます。

まずは上の写真のテープ状の部分は、芯地と呼ばれるもの。芯地とは、生地に張りを持たせてシルエットを形作るために重要なパーツなのですが、エルネストのジャケットは、これだけしか使用していません。それなのに、着用するとシャープで立体的なシルエットが出るというのは、かなりの凄技なのです。我々も縫製ファクトリーを持っているので分かるのですが、この凄さには感動モノです。

ピッティウオモでも一際賑わいがある人気ブース。エンリコさん流石です(笑)。

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