イタリアを代表するCERRUTI工場訪問
こんにちは、遠藤です。
今回は、この15秋冬から取り扱う事になりました「CERRUTI」のビエラ地方にある工場に訪問してきました。
麻布テーラーファンの方にはご存知の方も多いかと思いますが、「CERRUTI」とはイタリアを代表する生地メーカーであります。1881年創業でして、高級服地メーカーが多いビエラ地方でもかなり歴史があります。後にはアパレル生産にも進出し、さらに靴、鞄、香水などトータルに展開しています。テキスタイルよりもアパレルブランドとしてご存知の方も多いかもしれません。
ミラノ・ウニカ終了後の翌日に、ビエラ地方に向かい「CERRUTI」工場を訪問させて頂きました。
まず、驚いたのは建物の外壁です。とても歴史がありそうな外壁に感じましたが、実際戦争から逃れるためにわざと外壁自体をカモフラージュにした歴史があり、現在もそのまま残しているそうです。
「CERRUTI」は年間60億円の売上を誇り、3万メーターの生地を織っているそうです。その内全体の82%がウールで、残りがカシミア・アルパカ。また、国別ではアジアが20%、ドイツ15%、フランス15%、イタリア15%、アメリカ10%、その他という内訳で販売しているそうです。従業員もイタリア国内400名、国外のエージェントも含めて200名が「CERRUTI」に関わっているそうです。
早速工場内を見学させて頂きました。
① 紡績=羊毛の短い繊維を長い糸に加工する工程です。
② 染色=色を着色し、固着させます。
③ 撚糸=紡績工程を得た糸をさらに加撚します。
④ 織り=染色された糸を縦糸と横糸で織り上げて一枚の生地にします。
⑤ 検反・補修=織り上げられた生地が、サンプル通りに仕上がっているか目で確認し、補修します。
⑥ 整理=補修の終わった生地を出来上がりの生地の風合いや特徴を表現できるように様々な処理を行ないます。
⑦ 出荷=生地を短くても24時間以上に寝かして、生地を安定させてからの出荷になります。
このように仕上がった生地が、麻布テーラーの直営工場に入りましてお客様の為だけの1着のスーツが出来上がります。
CERRUTIのバンチは9月末予定で、各店舗に並びます。※店舗によってバンチの種類は異なりますので、ご了承ください。
バンチの詳しい内容や、生地の特徴はまた入荷時期にこちらのHEADQUARTERにアップさせて頂きますので、ご期待ください。