今、絶対推しの生地教えます!#5

先日、「ベンベルグ裏地ミュージアム+」に行ってきました。アパレルや小売り、問屋、服飾学校の方々向けの施設になり一般の方は入れないようです。私1人に対して4人の先生がついていただき、徹底的に「ベンベルグ」裏地についての教育をしてもらいました(笑)。

ミュージアムには、昨年ご招待いただいたレセプションの写真も展示されていましたが、どこかで見覚えがある写真も?!

ここで改めて裏地の重要性を考えるとともに、「ベンベルグ裏地(キュプラ裏地)」の機能性の高さを実感しました。やはり、これからも私のスーツは「AK1800」の裏地を使用し続けます!

蒸れにくく、快適。滑りが良く、軽い着心地。静電気でパチパチしにくい。こんな高級裏地「キュプラ」をつけたくなるスーツ生地とは?麻布テーラーのディレクターとして今シーズンに皆様におすすめしたい生地を数回にわたってご紹介する「今、絶対推しの生地教えます!#5」は、現在発売中の「MEN’S EX5月号」にも掲載されていたコチラをご紹介します。

「REDAマイヨールスーパー150’s」

世界有数の毛織物工場が集まるイタリア・ビエラ地区で最大級の規模を持つ、ウール織物の専業メーカーが「REDA(レダ)」です。ニュージーランドに自社牧場まで所有しているそうで、紡績から染色、製織にいたるまで自社一貫生産なので、コストパフォーマンスに優れているのもおすすめの理由です。

REDAといえば「アイスセンス」を代表する機能素材がグローバルトレンドになっていますが、もう1つ着目したいのがシーズン問わず使える服地です。日本でもクールビズの出現によって真夏以外のオールシーズン着用できるスーツの要望も高まっています。

ウエイトを250gまで高めるためにスーパー150’sに相当する超極細原毛を使用した「究極の4シーズン用スーツ」。長いシーズンの着用を考えると、デザインはやはり3ピースです。しなやかな質感の生地なので重たく見えず、着心地も快適です。その着心地を更に倍増するのは、いうまでもなく「ベンベルグ裏地(キュプラ裏地)」です。私1人に対して4人の先生から徹底的に洗脳された結果が出ているようです(笑)。

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