azabu tailor×SCABAL×Men’sEX

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ホームページリニューアルに伴うブログお休み中の間にミラノから帰国しちゃいました(汗)。洋服の原点であるテキスタイルに囲まれながら、ミラノウニカでの傾向が既製品になった来年1月のピッティウオモで各ブランドがどんな提案に進化していくのかを想像しながら、麻布テーラーのスペシャルな企画を仕込んで来ました!テキスタイルの国際見本市のミラノウニカから既製品の国際見本市のピッティウオモ、そしてランウェイブランドのミラノコレクションに至るファッショントレンドが生まれる様々な過程を体験できるのは、洋服屋になって良かったと心から思える瞬間です。

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そして服地といえば、洋服屋になって心から良かったと思えるコラボレーションが発売されました。超名門高級服地スキャバルからお声がけをしていただき、麻布テーラーだけのために別注生地を製作してもらったのです!しかも、それを日本で依頼されたのは3社のみ。セレクトショップ代表「ユナイテッドアローズ」、百貨店代表「三越伊勢丹」、テーラー代表「麻布テーラー」という、これまた豪華なスペシャリティストアに仲間入りさせていただきました。

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この3社コラボが実現したことで、大人の男性に向けたファションマガジン「Men’sEX」も黙ってはおりません(笑)。「Men’sEX」の号令で、原宿の某撮影スタジオに、この別注企画を主導したキーマンが勢ぞろいしました。ユナイテッドアローズ」はクリエイティブディレクターの鴨志田さん、「三越伊勢丹」はメイドトゥメジャーバイヤー鏡さん、「麻布テーラー」は私、上月です。ある意味では競合同士の司令塔が集まること自体が稀なことなので、Men’sEX大野編集長いわくお金を払ってもよいほどの貴重なトークショーだったようです。麻布テーラーのマシンガントーク敏腕プレスの姉さんですら、あの緊張感は凄かったと静かにさせたぐらいですから(苦笑)。

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今回の企画にあたり「今、着たいクラシック」というお題をいただいた時に、先ずクラシックとは何かを考えました。最初からのクラシックはありえないのですから、全ての分野におけるクラシックと呼ばれるものが誕生した時には、おそらく‟革新的”な存在であったに違いありません。生まれた時は革新であっても‟本物”だけが後にそう呼ばれる存在なるのではないかと考えました。英国製で正統な色柄が特徴のスキャバル最古参コレクション「CLASSICS」こそ‟本物”と呼ぶに相応しいとセレクトとして、「今、着たい」という‟革新的”な時代性を麻布テーラー流に盛り込みました。カントリーサイドの代表柄であるグレンチェックをあえてベースカラーと同系色で入れることで、カジュアルなフィーリングを保ちながら、都会のビジネスシーンでも活躍できるデザインで依頼しました。「Be Sporty !Be Elegant!」こんなアーバンカントリースーツこそ麻布テーラーが考える今、着たいクラシックなスキャバルです。

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嬉しい悲鳴ですが、これがスゴイ勢いでご注文をいただいておりまして、写真のネイビーは早くも完売(汗)。私のお薦めのグレーも残りも少なくなってきました。。。あの時の私のスーツ、実はコレだったのです!

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ちなみに、Men’sEXの同号の「生地のスペシャリストたちの絶対推しは・・・」という特集でも、私はスキャバル最古参コレクション「CLASSICS」からグレーのヘリンボーン柄をお薦めしています。タテヨコ共に双糸で高密度に織り上げたこのコレクションは仕立て映えが最高!本当にお薦めなのです!!でも、この柄はまだ残っているのかな??(汗)。

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