今、絶対推しの生地教えます!#3

今、絶対推しの生地教えます!#3

ミラノウニカが終わり、現在は2017年の秋冬輸入服地の展示会が真最中。先日は、世界最高級の服地メーカー、Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)のジャパンショールムへ行っていました。

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ゼニアといえば、プレタポルテの分野にも進出しているので、服地というよりも製品イメージが強いかも知れませんが、服地製品問わず世界最高級メーカーであることに違いありません。

 

テキスタイルデザイナーではない私のようなディレクター型のバイヤーは、展示会でもゼニアのように服地だけではなく製品も展開している方が、アイディアを広げやすいです(笑)。とはいえ、麻布テーラーですから服地が専門分野、先月はイタリア ビエラのトリベロにあるゼニアの服地工場も訪問しました。

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服地の織端にブランドネームを入れた先駆けブランドでもあり、英国製の独壇場であった市場を変えたとまで言われる、完璧な品質を追求する姿勢は1910年の創業当時から現在まで守り続けています。

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そんなゼニアの中での今シーズンの私のお薦めは、Heritage(ヘリテージ)です。1930年代当時の典型的なファブリックの特長に現代的なひねりを加えたのが、 ゼニアのアーカイブのファブリックを基にしたヘリテージシリーズ。エルメネジルド ゼニアの慣行による厳格な基準に照らしてウールを選りすぐり 1㎝当たりオリジナルのファブリックと同じ糸の数で織り上げ、斬新な仕上げ加工を施します。

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特に上のストライプが私の好み。オルタネートストライプのように見えますが、ベースカラーのグレイと同系色で表現したフェイド感あるストライプです。うっすらと浮き出るブルーはシャツとネクタイとのマッチングもしやすい。40歳も超えたので、こんな大人な雰囲気の生地でスーツを仕立てたいです!!!

 

最後にゼニアのアーカイブといえば、この服地工場に隣接しているエルメネジルド ゼニアの生家あとに立派なミュージアムもありました。テキスタイルだけではなく、プレタポルテのアーカイブコレクションも展示されていました。テキスタイルデザイナーではない私のようなディレクター型のバイヤーは、工場でもゼニアのように服地だけではなく製品も展開している方が、やはりアイディアを広げやすいです(笑)。

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