pitti uomo 91 ♯1

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こちら、イタリアのフィレンツェからお届けします。出発前に日本のニュースでも流れていた欧州の大寒波を、フィレンツェで猛烈に体感しています。とにかく寒い~。現地の人に聞くと水道管が凍って水が流れなくなったところあったようです。まぁ、私の定宿のシャワーは季節関係なく出が悪いですが(笑)。

 

まずは、お約束のショットです。

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寒さは気候だけではなく不況からも来ているようで、来場者も少なく感じました。視察目的で来る人が減っているのかも知れません。

 

我々は、その中で初日から意欲的にサンプリングやバイイングを行っています。麻布テーラーの場合は、ミラノウニカでの服地トレンドがどのようなデザインやスタイリングで変化していくか。その流れを参考に、コスプレイヤーではないリアルビジネスマンに落とし込む作業が重要です。私の場合は、そのメインルックスを軸のオーダー部門でいくつかつくり、そのルックスを完成させるために必要なビジネスアクセサリーやパンツ、アウターを仕込むやり方です。セレクトショップさんのバイヤーさんとは、違う特殊な方法かも知れません。分かりやすくいうと、頭の中だけで大妄想大会をしているイメージです。もちろん、電卓を叩きながらの現実との格闘です(汗)。

 

さて、本題の大妄想大会です。昨年との変化は、英国調デザイン(ファブリック・スタイル)は継続していながら、シティではないカントリーサイドがミックスされてきました。少し専門的な言葉を使いましたが、カントリーサイドのスコットランドのツィードを代表とするスポーティなアイテムを、ロンドンシティで着るのだったらどんな感じ?といったイメージです。一言でいえば、都会的なカントリー、アーバンカントリーでしょうか。

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都会的なグレートーンをベースにカントリーなブラウン・ベージュトーンを掛け合わせるスタイリングが個人的に刺さりました。

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ツィード以外ではコーデュロイも重要です。太い畝がトレンドですが、ビジネススタイルにどう落とし込むか、悩んでおります。

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Ⅴゾーンは、英国調のマルチストライプにマットなビンテージ風プリントタイが気分です。仕上げに、カラークリップも新鮮です。

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こんな感じが、2017-18年の秋冬シーズンの麻布イメージです。私の大妄想大会は本日も続きます。。。もちろん、夜のフィレンツェ名物の大焼肉大会も(笑)。

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