今、絶対推しの生地教えます!#4

今、絶対推しの生地教えます!#4

今週は、イタリアから人気の高級服地メーカー「FRATELLI TALLIA DA DELFINO(フラッテリ タリア ディ デルフィノ)」の社長が来社してくれました。ということで、今回は、毎シーズン好評をいただいている!?麻布テーラーのディレクターとして今シーズンに皆様におすすめしたい生地を数回にわたってご紹介する「今、絶対推しの生地教えます!」は、タリア ディ デルフィノです。私は意外と律儀な性格なもので(笑)。

我々の業界では抜群の知名度があるのですが、日本では同じイタリアのミル(毛織物工場)の中では、ロロ ピアーナやエルメネジルド ゼニアの影に隠れた服地メーカーとして存在しています(汗)。しかし、実力はホンモノ。書いていいのか分かりませんが、イザイアやブルネロクチネリ、カナーリなどのイタリアの高級紳士服ブランドで常連使用されています(ちなみに、彼が着ているスーツはイザイアなのですが、生地はタリア ディ デルフィノです。)。そのような背景もあってか、他社と比べると色柄が抜群にモダンです。ユニフォームというビジネススーツの中でも、個性を出したいという方におすすめのメーカーです。個性を出しすぎる感のある麻布テーラーのスタッフの着用率の高さからも物語っております!?そんなタリア ディ デルフィノのコレクションの中から私のベスト3を選んでみました!

 

第3位「3ply Trecent Sessanta360°49676」W100% 260g/m SUPER130’s

高品質な素材でありながら撥水・ストレッチ・防シワ・抗菌・通気性を兼ね備えた理想的な機能性を持ち合わせています。3本の糸で撚った3plyは、ハリコシがあり通気性が高く、肌にベタつかず蒸し暑い夏に適した素材です。ネイビーのトーンオントーンのグレンチェックはモダンですが、ビジネスシーンにも馴染むのもおすすめ理由です。

第2位「NAPOLI WOOL SOLARO49704」 W100% 260g/m SUPER130’s

今シーズン注目のイタリア語で太陽を意味するソラーロ。タテヨコで異なる色の糸をヘリンボーン組織で織っている為、見る角度によって色、光沢が微妙に変化します。また、ウール100%ソラーロというのもポイント。コットンよりも光沢がエレガントです。代表色のベージュではなく、こんなインディゴネイビーでビジネススーツとして着てみたいです。

第1位 「NAPOLI 2ply Tropical49614」W100% 230g/m SUPER130’s

タリア ディ デルフィノ定番の素材ですが、このブークレ調にやられました。トレンドとはいえ、ビンテージ感の強いイメージになるので、スーツよりはジャケット素材として使用するケースが多い素材です。そこをスーツとしても着用できる丁度いいエレガントさにアレンジできるところが素晴らしい!ジャケットやパンツの単品使いとしても活躍できそうですが、私なら合えてクレリックシャツにサテンのペイズリータイなんか合わせて、英国紳士気取りでスーツだけで着てみたいです。

生地を見ていると、スーツの出来上がりやコーディネーションのイメージが膨らみ、気分が上がりますね!昨日のいゃ~な会議で怒られたブルーな気持ちが吹っ飛びました(笑)。洋服はやっぱり楽しいです。

 

最後に楽しいといえば、イタリア人との服飾談義。彼のスーツだけではなくニットやホーズまでオーダーしている自慢話しから始まり、私のシュークローゼットブログを見て、「お前はイタリア人よりクレージーだ!」とお褒め??の言葉ももらいつつ、お互いの服バカ談義(笑)。あと、なぜかの黒板消しを方手にパチリ。商談室にあった、おそらく昭和時代からのくたびれた黒板消しを見て、えらく気に入ってひたすら写真をとっていました。生地屋らしく消し面のコーデュロイ素材を分析し始め、しまいにこれを針山として使用したらクールだ!と言い出して。。。2時間の商談で仕事の話しは40分ほど。。。

 

こんな楽しさをスーツにも求める方は、是非、タリア ディ デルフィノのバンチブックを開いて見て下さい(笑)。

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