PITTI UOMO 92♯3

PITTI UOMO 92♯3

ピッティウオモが終わり、フィレンツェよりミラノに移動しました。今年のフィレンツェは本当に暑かったです。スナップ待ちのいつもの人達も、この暑さには耐えることが出来なかったのか、こんな感じでガラガラでした。

と思っていたら、メインブースの隣の日陰に移動していました。スナップ待ちの皆さんはそこまでして撮られたいのでしょうか(笑)。

そんな猛暑もあり、昨年と比べるとネクタイをしている人が少ない印象を受けました。ですが、ピッティではネクタイが完全復活、様々なブランドでタイドアップスタイルの打ち出しが目立ちました。今回はネクタイのトレンドレポートをお送りします。

 

来春夏シーズンで絶対外せないのはレジメンタルとビンテージ柄。基本のジャガード織りだけではなく、軽やかなプリントやガルザ(ガーゼ)織りも重要です。

このようなネクタイが注目された背景には、ドレススタイル回帰により、ジャケットスタイルもタイドアップするのがトレンドになっているからです。ジャケットは柄が強かったり、素材感がバルキーだったりするので、ネクタイも小紋の間隔を大きくしたり大柄にしたり、表面感をマットにしたり凹凸感を出したりして、Ⅴゾーンの調和を考えています。

反対にこのようなネクタイをスーツにすると、スーツも軽やかな印象になります。要するに少しカジュアルなフィーリングを持つネクタイを合わせることで、クラシックなスーツを程よくリラックス感を出し、カジュアルなジャケットは程よくフォーマル感を出すというような中間要素が重要だということです。

そして、ネクタイといえばしばらくお休みしていたフィレンツェの名店タイユアタイが復活していました。深谷さんポーズしてくれています(笑)。

麻布テーラーでも人気のブルーステラも別注セッテピエゲで展開していました!実は、セッテピエゲで有名であったフィレンツェの伝統的なハンドメイドタイ工房「SEVEN FOLD 社」の企画により実現されたブランドなのです。現在では絶滅の危機である工芸品とも言える手縫いのネクタイ。プリントの繊細な表情は、このファクトリーの技術により生まれます。

ご招待いただいたオープニングパーティも大盛況でした!

タイユアタイの名前どおり、「ネクタイをしっかりしめましょう!」そして「自分のスタイルを確立しましょう!」。私も猛暑のイタリアでタイドアップして頑張っております(汗)。

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