Milano Unica#1

Milano Unica#1

ミラノウニカも終わり無事に帰国しました。これだけ出張が多いとトラブルが付き物なのですが、自分での大きなトラブルはあまり記憶がありません。ですが、今回は帰国後にトラブルが待っていました(汗)。人生初のインフルエンザにかかってしまいました。今週は社内の重要会議や総合研修会もお休みをいただき、お取引先様のアポイントも全てキャンセルしなければならなくなりました。ご関係者の皆様ご迷惑をおかけしました。急な休みは、沢山の人に迷惑がかかることを痛感しました。体調管理も仕事のひとつですから、反省します。

 

さて、本題に戻りミラノウニカの最新レポートを数回にわたってお送りします。この展示会は、ミラノで開催されるテキスタイル見本市なのですが、今回のシーズンは2019年春夏です。先月行われたピッティウオモやファッションウィークのシーズンは2018-19年秋冬シーズンなので、テキスタイルはさらに半年早い動きになります。要するに、出発点であるこのテキスタイル展示会のトレンドが、ピッティウオモやファッションウィークの様々な参加ブランドのトレンドになります。ですから、私も一緒に写真を撮りたくなるような、著名デザイナーや著名クリエーティブディレクターも来場します。それほど、我々ファションに携わる者にとっては、重要な見本市なのです。

ちなみに、我々がメインで仕入を行う紳士服地をメインに扱うイデアビエラというコーナーでは、全てアポイント制なのでピッティのようにリサーチ目的やスナップ目的で来る人はいません。

来年の春夏シーズンのトレンドですが、これから迎える春夏シーズンの参考にもなると思います。私もこの傾向を参考に今シーズンのスーツをこれからオーダーするぐらいです。1年先も新鮮で過ごせるように(笑)。

 

「キーワード1 とにかく軽いスーツとジャケット。」

筆頭トレンドは、とにかく軽いスーツやジャケットです。よくバンチブックのシールに「240g/m」などの記載を目にすることがあると思いますが、業界では目付(めつけ)と言われる生地1mあたりの重さの表記になります。通常の春夏生地の平均の重さは240g前後と言われています。それが、ナント「200g/m」を切った超ライトウェイトの生地が、多くの有名生地メーカーで登場していました。

 

涼しいという機能から、軽いという機能に移行している理由は、結局のところ真夏は何を着ても暑いので、重さというストレスに軽減に着目しているのだと推測します。クラッシックなストライプはもちろん、圧倒的に多いのがチェック柄。ファンシーな柄が多いという理由は、軽いスーツをジャケット単品で使用したり、スラックス単品で使用したり、ポロシャツをインしたり、スニーカーを合わせたりと、スーツ=シャツ+タイ=ビジネスウェアという図式を、軽さというキーワードでスーツの着方を拡大したいという背景があると思います。

某テキスタイルメーカーのブースには、〇ルディーニの新作スーツが展示されていましたが、やはり超軽量スーツでした。

しかし、目付が超軽いということは縫製技術が高い工場でなければ、綺麗なスーツを仕上げることは困難です。そういう意味では、最近フルキャンパススーツを縫製できる工場を買収したと聞く某ブランドの超軽量スーツが多く展示されている理由も分かります。

 

その超軽量スーツですが、私は昨年からこの傾向をキャッチして、麻布テーラーでは今シーズンから発売いたします。私が直営工場に足しげく通っていたのは、こんな理由からです。これからが、本当の本題なのですが、この新企画については次回のブログでお知らせします。相変わらず前置きが長すぎてすみません(苦笑)。

 

最後に、いつもこのようなブログやイベントで話していることを、直接お客様にお話ししたいと思い、私が店頭に立って接客する「スタイリング受注会」を行うことになりました。単なるトレンドだけではなく、装いのルールやお客様のライフスタイルに合わせたコーディネーション提案をお客様一人ひとりとじっくりお話しながら楽しむイベントです。ご予約が優先となるようなので、ご興味のある方はコチラをご覧ください。ちなみに、受注会とお題目がありますが、ご購入前提ではないアドバイスも含めてのご予約もお待ちしております(笑)。2店舗での開催ですが、初めてのお客様や他店舗での顧客様ももちろん大歓迎です!

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