ハレとケ、オモテとウラ。#2

ハレとケ、オモテとウラ。#2

出張もようやく出来るようになり、早速、新幹線で移動しながらこのブログを書いています。久しぶりに新幹線をネット予約していると「S WORK」というビジネスパーソン向けの車両が新設されていました。

パソコンの打鍵音、携帯電話、Webミーティングの通話音等、仕事を進めるうえでの最低限の作業音はお客様同士で許容し利用する車両が「S WORK」とのこと。興味本位で予約しそうになりましたが、もし自分だけ仕事もせずに寝ていたら、逆に周りに気を使いそうで止めました(苦笑)。

 

さて、気を使うといえば、スーツ好きなら裏地と答える人が多いのではないでしょうか。見えない部分だからこそ、ルールの多いビジネスシーンの中で個性を発揮できるディティールとして、裏地にこだわりを持つお客様は多く見られます。

 

裏地といえば、スーツやジャケットの高級裏地の代名詞であるキュプラ。私世代の方なら「ベンベルグ裏地」とか、「なるほど・ザ・ワールド」の旭化成のCMのアレです(笑)。くわしくは、これまた懐かしい2015年ブログをご覧ください!

 

キュプラという素材はコットンリンターと言われるコットンの種のまわりにある産毛を溶解して精製した再生繊維です。吸放湿性に優れているので、夏はべたつきやムレで不快にならず、冬はあたたかさを生み出します。さらに、静電気が起こりにくく、なめらかな肌触りで、脱ぎ着する際のストレスもありません。

 

そのキャプラを使用した麻布テーラー別注のスペシャルファブリックが話題になっています。前回のブログで紹介したダブルフェイスと同じような考えで、特殊なタテ糸2重組織により表面がウール、裏面にはキュプラを出すように仕上げることで、裏地をつけなくてもキュプラ裏地の付けたような機能を体感できる優れものです。

上質な原毛をたっぷりと使用したこの素材は、独特の膨らみとハリコシがあり、芯地を省いても綺麗なシルエットをキープしながら温かい。定番のネイビーとグレーの2色を展開で、ネイビーの裏面にはプレッピーなレジメンタルストライプ、グレーの裏面には上品さがあるブラウンチョークストライプを配すことで、裏地的なコントラストも楽しめます。これも上月のハレ着認定です!

最後に出張先の広島で、麻布テーラー広島店に立ち寄りました。広くてリラックスできる店内は、Trading Post WHITE LABELショップインショップも併設している二面性が特徴。出張先のお楽しみでもあるランチは、うどん屋さんでリラックス。ここもまた、うどん屋さんなのに著名人もカツ丼目当てで訪れる二面性が特徴の栄家。なんで、広島なのにカツ丼?と思われると思いますが、上司がここのカツ丼がとにかく好きなもので。。。こんな私ですが、装いだけではく上司にも気を使います。人間だれでもオモテとウラはあるものです。今の時代は二面性が必要です!?

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