上月のきづき #PITTI UOMO超速報
ボンジョルノ!イタリアのフィレンツェより、2024年秋冬シーズンのピッティウオモ速報をお送りします。1年先のトレンドにはなりますが、現在も継続している流れもあるので、来年を見越してお得なお買い物できる情報もあわせてお伝えできればと思います。
今回のピッティウオモのテーマは「PITTI TIME」。ファッションの流れという時間、過去の流れを対比しながら新しい時を予測して、革新的な時を創造する。そんな意味合いのようです。
同じく時間といえば、私達は1日遅れて、2日目から参加しました。初日から参加されたバイヤーの方々は羽田空港の事故から始まり、空港会社のストやそれに伴う遅延やロストバケージなどで相当苦労されたと聞きます。1日遅れということもあり、トラブルもなくスムーズにたどり着きました。Mr.ロストバケージの中山さんも、今回は無事に荷物も到着しました(笑)。とはいえ、出発して24時間を超えた移動の翌日なので、疲れと時差ボケで、とても初日とは思えない疲れきった2人の顔ですが(汗)。
さて、本日は初日、2日目を終えた全体の傾向をお伝えします。まだまだ、ピーク時と比較すると出店ブース数が少ないとはいえ、会場はこのようなすごい活気!くまなくブースを回り、麻布テーラー視点での大きな傾向をまとめてみました。
<カラー傾向>
春夏シーズンから継続して、エクリュとライトグレーとベージュの3色のオンパレードです。新しさでいうとスモーキーなライトブルーは使いやすいと思います。アクセントカラーでは、コーラルピンク、スモーキーグリーン、スモーキーパープル、ロブスターレッドだと思います。秋冬シーズンではあまり使わないライトカラーですが、フランネルやカシミヤ、コーデュロイ、ダウンなど暖かみある素材感の服地に乗せることで、モダンでありながらウォーム感のあるスタイルに昇華させています。
<素材傾向>
チェック柄のバリエーション。特に、色や大きさを現代的にアレンジしたグレンチェックは重要です。スーツやジャケパン、コートやシャツまで、ほんとに多くのグレンチェックが見られました。定番の白黒だけではなく、ベージュやブラウン、ブルーベースが今っぽいカラーです。同じグレンチェックでもコートは大柄、スーツやジャケパンは中柄、シャツなどのインナーは小柄とアイテムによって、チェック柄の大きさも変化」があるのが傾向です。また、コーデュロイは外せません。スモーキーパステルへと進化しています。
<スタイル傾向>
フォーマルウェアーとカジュアルコートの掛け合わせ、スーツにライダースの掛け合わせ、スーツにフーディの掛け合わせ、スーツのキャップの掛け合わせなど、ドレスウェアーのスタイルにも、相反する要素のアイテムをあえてコーディネートすることで、化学反応的に新しいドレススタイルが生まれるようなミックスアンドマッチ。これに関しては、下手をすると、やりすぎ感が出てしまうので要注意です。私は、いつもいうように、まずは基本を理解しないと応用は出来ないかと思います。
ちなみに、私も麻布テーラーのスーツをあえてミックスアンドマッチにコーディネートしたスタイルを初日のピッティで実演してみました。同じ麻布テーラーのスーツを着用した好対照な2人のスタイリングです。中山さんは、いつもの安定のスリーピーススーツにチェスターコート。私はオッドベスト的にフェアアイルニットを合わせて、あえてのダウンベスト。日本のビジネスシーンでは、中山さんスタイルが好印象で正解ですが、ピッティウオモというファッションイベントではカントリーミックス的な私のスタイルは好印象だったようで、とにかくたくさんスナップを取られました(笑)。麻布テーラー視点の「PITTI TIME」とは、自己満足的な装いではく、TPOという時間(TIME)とPLEACE(場所)とOCCASION(場面)をわきまえた装いをすることだと。本日のブログはTIMEオチでした(完)。続報をお楽しみに!!