上月のきづき #エレガンスは、もっと自由でいい。

上月のきづき #エレガンスは、もっと自由でいい。

まだまだ暑いですね。8月も半ばを過ぎたというのに、外に出れば強い日差し。半袖、ショーツ、サンダル……。今の私のクローゼットを見ても、ウールのフランネルスーツやツイードのジャケットは、まだしばらく出番がなさそうです(笑)。

ところが、ファッションの世界では、もう次の季節が始まります。お盆休みが明ける頃から、麻布テーラーでは2026–2027年秋冬コレクションがスタートします。

「まだ暑いのに、もう秋冬?」そう思われる方もいるかもしれません。でも、これから始まる季節には、春夏とはまた違った「装う愉しみ」があります。

今シーズン、麻布テーラーが掲げるテーマは、「FIELD of ELEGANCE」本質を知る人のためのエレガンス。

「FIELD」と聞いて、皆さんは何を想像しますか? 野原、山、森。あるいは、街から離れた自然の中。今回の「FIELD」は、単に自然を意味しているわけではありません。ツイードやフランネル、カバートクロス。今ではクラシックなドレスウエアを象徴するこれらの素材も、もともとは寒さや雨風から身を守り、丈夫に長く使うために生まれました。

最初から「おしゃれのため」ではない。必要だったから生まれた。そこに私は、服の面白さがあると思っています。機能を突き詰めた先に生まれる美しさ。使うために生まれ、使い続けられることで、さらに魅力を増していく。それこそが、麻布テーラーが考える「本質的なエレガンス」です。

だから今シーズン、麻布テーラーでは伝統素材をそのまま再現するのではなく、その素材が長く愛されてきた理由に改めて向き合います。

イギリス・イタリアの名門生地メーカーに別注した素材や国内オリジナル素材をメインに、現代のシルエットや着心地へと再構築する。「クラシックを現代化する」のではなく、「クラシックの本質を現代に生かす」。それが、「FIELD of ELEGANCE」の一つの答えです。

そして、このテーマは服だけではありません。毎シーズン、麻布テーラーの世界観を描いていただいている綿谷画伯のシーズンイラストにも、「FIELD of ELEGANCE」の空気が表現されています。

言葉で説明するよりも、一枚の絵を見ることで、このテーマを感じていただけるかもしれません。ぜひ、コレクションと合わせてイラストにも注目してみてください。

そして、もう一つ大切にしたいのが「ELEGANCE」です。エレガンスというと、きちんとした服や高級な服を思い浮かべるかもしれません。でも、私はもっと日常的なものだと思っています。

仕事、街、旅。どこにいても、その場に自然に馴染みながら、ちゃんとその人らしく見える。「良い服を着ていますね」と言われることよりも、「なんだか、あの人らしいな」と思われること。それも、エレガンスなのではないでしょうか。

前シーズン、大きな反響をいただいた「AZABU AIR JACKET」。テーラードジャケットに「軽やかさ」という新しい価値を提案したこの一着は、麻布テーラーにとって一つの転機になりました。そして、この秋冬。その考え方は、次のステージへ。

軽やかさは、春夏だけのものではありません。秋冬にも、もっと軽やかに、もっと自由に楽しめる可能性があります。「AZABU AIR JACKET」のその先へ。その答えは、これから始まる2026–2027年秋冬コレクションの中で、少しずつご紹介していきたいと思います!

まだ暑い日が続きますが、少しだけ先の季節に思いを馳せて。今年の秋冬は、どんな服を着てみようか。そんなことを考えながら、ぜひ店頭で新しいコレクションをご覧ください。
FIELD of ELEGANCE。本質を知る人のためのエレガンス。
……ちなみに、今の私の「FIELD」は、エアコンの効いた部屋です(笑)。

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