The Classic Style.
本日は、ヘルプで来てくれている、山口忠三SE(シニアエンジニア)の着こなしをご紹介致します。
2コーディネート一挙にお見せします(笑)
先ずはこちら。
ネイビーのジャケットに千鳥格子柄のベスト、ブラウンのスラックスとクレリックシャツに締めたタイの色を合わせ、J.M.Westonのローファーで足元にもネイビーを持ってきています。
ベストの衿から少し覗かせる位置にタイバーを挿し、ノットを持ち上げるこのテクニック、私が入社してすぐのスーツの「ス」の字も知らないド素人(今でもですが・・。)だった頃に、山口SE(63)に教えて頂いたのが思い出されます。
続いてはこちら。
こちらもネイビーを基調にジャケットに淡い千鳥格子を持ってきて、中には同色ながら無地のベスト。グレイスラックスで全体を引き締め、上の写真と色違いの茶のローファーとペイズリータイの色を合わせています。そしてクレリックシャツ。
シャツの衿とベストの衿のバランス、チーフの縁取りでの色の拾い方、サイジング、どこを切り取っても文句のつけようがありません。パーフェクト、という言葉はきっとこういう時の為にあるのでしょう。
リラックスすることのみを「快適」と捉えるかのような風潮がまかり通る今日において、こうしたクラシックかつストイックな装いに身を包むことは、自らを厳しく律することができるという一種のプレゼンテーションにも映ります。
三つ揃い、という言葉に表されるように、スーツは元来ジャケット、ベスト、パンツの3点を共生地で仕立てることで一揃えとされてきましたが、その歴史をたどると、現在のスーツの原型ができたおよそ200年前(諸説あるようです。)には、ジャケット、ベスト、パンツの3点はそれぞれ別の生地から仕立てるものだったそうです。
そこから次第に服装の簡素化が進むにつれ、3点共生地で仕立てるようになり、更にベストが省略され、今に至るわけですね。
すみません、ギチギチと長い文章になりそうだったので、ずい分端折りました(笑)
兎も角、近年のクールビズにもつながるような簡略化の傾向が既に大昔から見られたということは、興味深いこととも思えます。
今回は、難波店メンバーではありませんが、余りにクールであった為番外編としてご紹介させていただきました。
森田がお届け致しました。