通年着れる生地

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

前回に続きまして生地選びの際に役立つポイントをご紹介します。
前回①「シワに強い」はこちらから

今回は②「通年着れる」生地の選び方のポイントです。

②通年着れる
「春夏はクールビズでスーツを着る機会が減ったので、秋冬も着れる通年用のスーツが欲しい。」
このようなご要望が非常に増えています。実際あるとすごく便利です。

しかし四季のある日本では、夏と冬では寒暖差が激しく、しかも夏は湿度が高く蒸し暑い、Tシャツ一枚でも暑い、そんな気候で通年着れる素材というのは、正直なかなかありません。
なので、基本的には春夏と秋冬で分けて考えて、季節に合わせて素材を変えることが一番快適に過ごせて良いと思います。
夏ならトロピカルウールやリネン、モヘア、冬にはフランネル、ツイードなど季節感のある素材を選んでオシャレを楽しむのがおススメです。
azabu tailorでは夏用にWorld Traveler® Summer Classicsというバンチブックで夏に適した素材を展開しておりますので、夏用をお考えの方は是非ご覧になってみて下さい。

では通年着れる物ってないの?という事になりますが、そんな事はありません。
通年用として各ブランドが打ち出している生地もあります。
その中でもやや重たい生地と軽い生地など違いはあります。
春夏、秋冬、通年などを分ける一つの目安として注意して頂きたいのが、「目付(めつけ)」です。

「目付(めつけ)」とは反物1mあたりの重さを表し、生地の品番のシールに250g/mなど書いてある、あの数字のことです。
一般的に春夏は200~250g/m位、秋冬は260~320g/m位が多いです。
通年用となると大体240~270g/m位が多いです。しかし目付けだけではなく生地の織り方によっても違ってくるので、あくまで一つの目安です。
同じ目付けでも平織りと綾織りのものでは着用感が変わってきます。
ざっくりとした織りで通気性も高い平織りは春夏、斜めに織りが入り打ち込みの密度が高い綾織りは秋冬に多いです。
通年用として打ち出している生地は綾織りで目付けが240~270g/m位が多いです。

いくつかご紹介します。

World Traveler® CUSTOM シングルスーツ価格 ¥49,000+税


CRYSTAL 10MONTH SUPER110‘S シングルスーツ価格 ¥49,000+税


MAURIZIO シングルスーツ価格 ¥59,000+税


CANONICO PRUNELLE SUPER110‘S ¥69,000+税


LORO PIANA SUPER130‘S FOUR SEASONS シングルスーツ価格 ¥99,000+税


DORMEUIL AMADEUS365 シングルスーツ価格 ¥99,000+税

オールシーズンと呼ばれたりしておりますが、夏はちょっと暑く感じる生地もございます。
軽い生地の方がより長いシーズン着やすいかと思います。

「通年着れる」生地のポイント
目付け
生地を選ぶ際にひとつの目安として参考にしていただければと思います。

ご来店お待ちしております。

重久

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