そろそろ、な1着

そろそろ、な1着

もう10日くらい前から「あ~今月1回も書いてない、ヤバいヤバいマジでヤヴァい…」と思ってたらあれよあれよと3月末ですよ。

 

今年から着任致しまして早3か月弱。

地球の回転速度が上がった気が致します。

 

そんな焦ってんだかボケっとしてるんだか、な私の目の前で

スマホレベルのシャッタースピードじゃあ、到底追いつかない手際で

 

検品をしている髙梨くんが面白い服を着ていたので隠し撮り。

 

Cotton Seersucker #29390 ¥66,000~

「シアサッカー」と呼ばれる生地です。

一般的には春夏向きの服地として採用されますね。

御覧の通りの(あぁぁぁマクロ撮影したい…)凹凸が皮膚との接触面積を少なくすることでベタつきを解消し、見た目も着心地も清涼感を演出するんですね。

(とか言いつつこれを撮った当日は春の雪が降っていましたけど…ねぇ!寒かったでしょ!)

日本では「しじら織り」と呼ばれて浴衣なんかでも採用されてますね。

本当に軽くて涼しげな素材です。

だからこそ私ならダブルブレステッド4つボタンの1個掛け、

(このカタチを…)

前ボタンを閉めない着流しスタイルで行きたいところですが彼は…

 

ガッチリ6つボタンの前閉めなんですね。

こういう流儀や発想の違いがオーダーの面白いトコロです。

正解不正解の範疇ではなく趣味嗜好の領域ですね。

 

袖ボタン。

メンズスーツでは4つボタンがポピュラーな所、シェル素材(¥3,300-)5つボタンの本開き仕様(¥3,300-)で1枚上手なフェイク4つボタンに見せているのもコダワリ仕立て。

 

フラップ&パッチポケットをチョイスした根拠は取材しそびれました…。

けど素材感がわかりやすい写真だったので載せます。

 

服に於いても○○に於いても「シワ」って悩みのタネじゃないですか。

特にこのようなコットン(綿)関してはとりわけ。

ただこのシアサッカーの関してはすごぉく良い意味で最初からシワシワ。

なので着用感が出にくいんですね。

汗や湿気で悩ましいこれからの季節(絞ったまま雑巾がカラッカラに乾いて一種の凶器なんじゃ!?みたいなあのカタさあるじゃないですか、コットンってそれだけ水気を吸い取ったままのカタチになりたがる貞淑な素材なんですよ)。

そんな中に於いても力強く柔軟に身なりの清廉さを失わないこの素材。

お試しあれ。

 

イマドキなシャーリング仕様(¥3,300-)とも相性抜群でリピーター続出です。

 

中にTシャツを着て単品ジャケットとしても大車輪なのでは。

(この2枚は応急措置的なのでシアサッカーに非らず、です。…イメージワークに貢献できず申し訳ございません!)

 

そしてカジュアル素材ではあれど、上下セットアップで着たのであれば…

(いわゆる「スーツ」を着るって程ガチガチじゃないけど…、「ちゃんとした感」は損ないたくない…)

ってシチュエーションにもアリかな、と。

 

クラシック(古い、ワケではなく現代でも通用する)素材で新感覚のスーツを楽しんでみては!

 

 

 

 

次回。ビル風に耐える新宿の美しき桜。

 

 

 

と、

 

荒波に揉まれた元水泳部部長が着こなす質実剛健な新作英国生地。

 

 

 

(いつも出てくれてありがとう!)

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