ウールカシミヤで堂々と軽やかに。
いつも麻布テーラー新宿SOUTH店のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「上質なコートを着たいけれど、日々のお手入れも気になる」
そんな方に、ぜひご紹介したい一着がございます。
前回のカシミヤ100%のコートに続き、今回もイタリアの老舗ミル、PIACENZA(ピアチェンツァ)の生地を使用したコートです。
今回は、上質感と日常での扱いやすさを考えた、麻布テーラー独自の別注素材。
存在感のあるダブルチェスターで仕立てました。

まず目を引くのは、堂々とした胸元。
12.5cm幅のワイドラペルに、先端が上を向くピークドラペルを組み合わせ、エレガントで力強い表情に仕上げています。
グレーの落ち着いた色合いと、柔らかな生地の風合いが、その存在感を穏やかに引き立てます。

そもそもチェスターコートとは、テーラードジャケットのような襟を持つ端正な佇まいのコート、「チェスターフィールドコート」が正式な呼び名です。
スーツの上に羽織れば装いがすっきりとまとまり、ニットに合わせれば休日の着こなしにも品格を添えてくれます。
そして同じチェスターコートでも、シングルとダブルでは印象や使い勝手が変わります。

前回ご紹介したシングルは前身頃の重なりが浅く、すっきりとした印象。
前を開けても収まりがよく、通勤から休日まで合わせやすいのが魅力です。
一方で、胸元のボリュームや華やかさを求める方には少し控えめに感じられることも。
今回のダブルは、前身頃を深く重ねることで立体感と重厚感が生まれます。
前面の生地が重なるため、風を受ける日の心強さもあります。
ただし生地の分量が増える分、仕様によっては重さを感じやすく、前を開けると身頃が広がりやすい面も。
すっきり着こなすには、肩や身幅のバランスが大切です。
軽快ですっきりとしたシングルか、華やかで包み込まれるようなダブルか。
普段の装いや、どんな姿で着たいかを思い浮かべながら選ぶのも、オーダーの楽しみです。

今回使用した別注素材は、ウール90%・カシミヤ10%。
ウールをベースとすることでカシミヤ100%の生地に比べて耐久性を持たせ、シワからの回復力にも配慮しています。
そこへカシミヤを加えることで、柔らかなタッチと温かみのある風合いをプラス。
両素材の持つ保温性を生かした、冬にうれしい生地です。
「高級感は大切にしたい。でも、繊細なカシミヤのお手入れには少しハードルを感じる」
そんな方にもおすすめしたい、上質さと実用性のバランスです。
着用後の優しいブラッシングや、ハンガーに掛けて休ませるひと手間を取り入れながら、日常の一着として楽しんでいただけます。

さらに、こちらのコートにも「クラシックライトオプション」を採用しています。
ダブルの堂々とした見た目に、柔らかく軽快な着心地を組み合わせるための仕立てです。
専用の一枚ハーフ毛芯が胸元から襟にかけての立体感と自然なロールを支えます。

内側を見ると、背中の広い範囲で表地が見える軽やかな構造がお分かりいただけます。
裏地を必要最小限に配置し首元で重量を分散して受け止める設計にすることで、ダブルでありながら柔らかさと軽さを両立。
見た目の重厚感と袖を通したときの軽快さ。
その両方を楽しめる一着です。

今回は柄のあるタートルネックニットに落ち着いたニュアンスカラーのマフラーを合わせました。
胸元にシャツやネクタイがなくてもワイドラペルが装いの軸となり、リラックスした着こなしを上品にまとめてくれます。
ピアチェンツァの上質な素材を、いつもの冬に取り入れてみてはいかがでしょうか。
店頭では、シングルとダブルの印象の違いや、ライトコートの着心地もお確かめいただけます。
azabu tailor / 麻布テーラー 新宿South店
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル2F 03-3373-3230







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