イマドキとはこういう事【新作ドーメル社服地のご紹介】

イマドキとはこういう事【新作ドーメル社服地のご紹介】

ブログをご覧頂き感謝申し上げます。

おおよそ2月とは思えぬ暖かい気候が続いております。

暑いか寒いかで言われれば圧倒的大差で寒い方が好きな私。

アウター、巻物、手袋等の防寒小物類等など

好きな逸品を惜しげもなく投入することの出来る「冬」という季節は

洋服屋だけでなく一般の洋服好きな方々にも

愛されている季節ではないでしょうか?

例年より暖かくなるタイミングが早く、

春夏もののスーツを作ろうかなと

考え始めるのが今年は早い気がします。

という事で今回はフランス「ドーメル社」の

”ECHO”というシリーズをご紹介します。

 

 

素材は言うまでもなく高品質の

オーストラリア産ウール44%と

パタゴニア地方産56%【南米南部アンデス山脈にまたがる地域】の

ブレンドが使用されております。

心地良い柔らかさ、撥水加工、程良い伸縮性など

高級服地として求められる要素を高次元で実現させている服地となります。

ただこの生地今までと違うある画期的な技術が導入されております。

その名を”Blockchain Technology”と言います。

噛み砕いた説明となりますが、素材の産地、

各生産段階の工程を追跡可能とする技術です。

とてつもない労力と技術開発によって服地、服は作られますが

その品を模したコピー品やブランドタグの氾濫など

オリジナルの名誉や努力を踏み躙る品に対しては

”服”に携わる人間として表現し難い怒りを覚えます。

そうした悪しき現代の潮流の一つには、この様な技術の投入が

生産者の保護はもちろんの事、

企業の社会的な地位や価値をより高めていく事かと存じます。

持続可能社会や永続的な文化遺産の保護

動植物への倫理的配慮

今あるものを後世へと伝えていくという

風潮は日本もとより世界中で叫ばれている事であります。

服地メーカーとしてその最先端を往くドーメル社の服地は

一見どころか一日中

じっくりとその背景も想像しながら見る価値がございます。

今回当店で仕立てたサンプルはやや明るめのグレーに

細かい密な千鳥格子の様な極小チェックをあしらった生地です。

近距離から見る場合、やや遠距離から見る場合と

表情の差異がとても面白い生地となっております。

色違いで他3色のご用意がございます。

今回はサンプルで仕立てたこちらの生地のお話となりましたが

その他の生地も見応えのある素晴らしい一冊となっております。

ぜひ今の時代の最先端を往く”イマドキ”生地をご覧下さい。

ご来店お待ち申し上げます。

個人的には本右端に掲載されている

このブルゾンが気になります…(お仕立は出来ません。笑)

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