モーニングコートについて。

皆様こんにちは、銀座7th店でございます。

今回もフォーマルについてご紹介させていただきます。前回までは夜の正礼装になりつつある「タキシード」についてご紹介させて頂きましたが、今回は昼の正礼装である「モーニングコート」についてご紹介させて頂きます。

そもそも「モーニングコート」とは…?

1800年代初頭、ヨーロッパでは「フロックコート」とよばれる丈の長いコートと、ベスト、グレーのスラックスが着用されていました。紳士が馬車ではなく、馬に乗ろうとしたとき、それまでのフロックコートではダブルの長い裾が邪魔になることから、前の裾を大きく斜めにカットして着られるようになり、そこで誕生したのが現在のモーニングコートの原型と言われています。1830年頃には「Morning Walking Coat(朝の散歩服)」と名前を変えて着用されました。当時は競馬見物時や昼間に出かける際の街着として着られることが多かったのですが、1870年代には「Moening Coat」の名称となり、1914年(第一次世界大戦)を機に昼間の正礼装として定着しました。昼の正礼装は前裾が後方に向かって斜めにカットされた「モーニングコート」を着用するのがフォーマルの正式なルールとなっていて、身近な着用例としては結婚式の主賓、媒酌人、新郎新婦の父親などではないでしょうか。また、昼間に行われる国の式典や褒章授賞式に出席する際にも着用されています。

「モーニングコート」を着用する際のルールとして

(1) 上衣は剣襟(ピークラペル)が正式だがノッチラペルでも可。色は黒が基本ですが、色がグレーの上下だと「アスコット・モーニング」と呼ばれ英国の競馬見物用の独特のスタイルとなります。

(2) グレーと黒の縞のコールパンツと呼ばれるスラックス。

(3) ベストはグレーまたは白、クリーム色などの明るい色。

(4) シャツは白のブロードで襟はウイングカラーかレギュラーカラーのもの。カフスはダブルカフス。

(5) ネクタイはシルバーグレー、または白黒のストライプやアスコットタイも可。

(6) 靴は黒のストレートチップを。

(7) 小物に関して、チーフは白。カフスはパールや白蝶貝。靴下は黒。

Oreder Price

モーニングコート  ¥37,000 + 税 ~

コールパンツ ¥25,000 + 税 ~

ベスト ¥ 25,000 + 税 ~

いかがでしたでしょうか?「モーニングコート」をご着用される機会はほんとに数少ないと思いますが、そんな大切な時に着る一着だからこそご自身のお身体にピッタリ合った一着をお仕立てされてみてはいかがでしょうか?

今回ご紹介したようなモーニングコートやタキシード、冠婚葬祭で使えるブラックスーツなど麻布テーラーではお作りして頂くことができますので、ご着用のお考えなどがあれば是非店頭にて生地などご覧になってくださいませ。麻布テーラーにはフォーマル検定の資格を持っているスタッフも在籍しております。

銀座7thのゆったりとお寛ぎいただける空間でお買い物をお楽しみくださいませ。

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