私の愛すべき靴。

来春に引っ越しを予定しているので、例年よりも早く自宅の年末の大掃除を始めました。といっても、家族で荷物が一番多いのは私なので自分の部屋だけですが。。。この2台のダイソンで微細なゴミまで取り除きます(笑)。

また、年末の掃除の他にもう1つの儀式があります。それは、靴を全て磨きあげることです。恥ずかしくて詳細は言えませんが3ケタの靴があるので、1足5分で仕上げても8時間を超える作業です。音楽を流して紅茶を飲みながらなんて、優雅なものではありません。格闘です!

もちろん、ライフスタイルが変わり、数年間履いていないものも多くあります。その中でも特に思い入れがある靴はこれです。

全てエドワードグリーンですが3足とも15年以上前に購入したものです。当時は毎日スーツを着ていたので、本当に良く履いていました。思い入れの真相はオチで(笑)。

そして、私が愛用している靴クリームは、麻布テーラーでも取り扱っているフランスの「Saphir(サフィール)」のNoir(ノワール)です。特筆すべき点は、女性の高級化粧品にも使用されている「シアバター」が配合されていること。シアバターとは、ガーナ等の西アフリカ諸国に生息する「シアバターノキ」なる植物の種子の中にある胚から採れる植物性油脂で、常温では固形なのに体温では容易に溶け、油脂の割にはサラッとしていてベト付かず、浸透力と保湿力が非常に優れるのが特徴です。様々な靴クリームを使用してきましたが、他社のものと比べると伸びと浸透性が格段に優れています。その結果、他社のものよりブラッシングや拭き取りが圧倒的に楽になっている、これで私の靴磨きが短縮されている訳であります。麻布テーラースクエアと麻布テーラークレストでお買い求めいただけます。

元にもどり、エドワードグリーン。数年前にノーザンプトンのあるシューズファクトリーで、ノーザンプトンで一番良い靴はエドワードグリーンだよ!と熱弁されたことを思い出します。同業他社が言うのだから、間違いないのでしょう。最近は履かなくなったといえ、15年以上も経過しても古さを感じない普遍的デザインと履き心地、そう言われるのも納得です。

この私物であるエドワードグリーンを研究して完成したのが、私のブログで何度かご紹介している麻布テーラーのオリジナルシューズになります。国内屈指の実力派といわれる山形県のミヤギコウギョウにて製作してもらいました。ここのデザイナーさんが、大のエドワードグリーンフリークで、それが靴作りにも影響しているほどです。我々は、過去に同社でパターンオーダーシューズを展開していたので、このデータを基に甲部を少し高くしながら土踏まず部分をやや絞りコンフォタブルなフィッティングが特徴のオリジナル木型を作りました。伝統的なグッドイヤーウェルト製法でのダブルシャンク仕様、極限まで削ったコバなど、こだわりのある作りはまるでエドワードグリーンのような履き心地を体感できます。アッパーは、スイスの牧草牛の原皮を日本で鞣し仕上げた肉厚ながら表面の毛穴がきめ細かいボックスカーフを使用しました。

コストを考えず妥協しないで作ったので、オリジナルにしては高額な\48,000+税というプライスになってしましましたが、英国靴の半額~3分の1で買えることを考えれば、価値あるシューズだと自負しております。麻布テーラースクエア、&B麻布テーラーで展開しております!

最後にオチです。部屋の掃除をしていたら今から15年前のメンズクラブが出てきました。そこには、先輩と一緒に20代の私がエドワードグリーンのドーヴァーを履いて出ているではありませんか。しかも、先輩とお揃い(汗)。当時は、ギーブス&ホークスの東京のMDをしていました。これを履いて良く先輩と合コンに行っていたことを思い出します(笑)。

そして、もう1足は結婚の結納返しで都内のデパートで妻から買ってもらったチェルシーです。これを手に入れてからは、合コンには行っていません?!エドワードグリーンを履かなくなった理由は合コンか??

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