Sunday,Morning,Overcast
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その日何を着ていくかはその日の朝に決めています。
その日の予定よりも、空気の匂いだとか日差しの加減だとか。
そういったものを自身のバイオリズムに照らし合わせて決めています。
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薄く暗い雲が南の空にかかっていた今朝は・・・
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曇天の空の色に似合いそうな、胡椒色のツィードジャケットを選んでいました。
自分ではあまりツィードに合わせることのないブロックストライプのシャツを選ぶあたり
天候の気紛れさが私の服選びを少し投げやりにさせた、そんな感じがします。
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小物に関しては鞄、靴、傘とバーガンディーで。
教科書的には革小物の色は統一するべきと言われていますが、そこには日本人的な生真面目さを感じます。
巷間言われているよりはもっとおおらかに捉えていてよいと思いますよ。
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着用のジャケットはカントリー服地を専門に扱うPorter & Harding社(英)のホームスパン服地。
時代に左右されないブリティッシュモデルで仕立てています。
2005年の作ですが、この状態ならばこれからも10年以上は楽しめるでしょう。
もし端がほつれたらかがり縫いをし、そうして手を入れながらまた大切に着ていけるジャケットです。
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そして今もポツポツと銀座の舗装路を濡らす雨粒。
これくらいの雨ならばダブルソール仕様の靴で十分。
革は決して水に弱くありません。なぜなら革はそのなめし工程の随所で水を使用しているからです。
肝要なことは不要な水分を靴の内部に残さず、その後で、抜けてしまった栄養を補給するという点ですよ。
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曇天の日曜日。そんなことを徒然に思いながらお店に向かいます。
野間 剛