私の一番好きなスーツ

私の一番好きなスーツ

都内からも見えていた富士山も靄(もや)って見えなくなると、「あぁ、冬も終わりかぁ」と感じさせられます。

さて、3月でございますね。

春服は御検討中ですか?

スーツはもうほとんど着なくなった。」、「重要な時しかスーツは着ない。」と言われて久しくもはやビジネスウェアのスタンダードはスーツではなくジャケパンなんじゃないかって思わせられるほどです。

そもそもそういった制御不能のように思われる洋服文化も大雑把に歴史を辿ってみると大体はその時代や組織の権威者がきっかけになってトレンドメイクしているんですよね。

 

中高生の制服の着こなし方だって時代によって全然違いますけど、あれだって大体…というか全部学年で一番存在感があってモテてイケてるヤツ発信で蔓延していくわけじゃないですか。

(私の中学ではバーバリーのマフラーにラルフローレンのカーディガン、リーガルのローファー、そしてカバンは自由だったのにも関わらずいわゆるスクールバッグ。その辺が4大アイテムでした。「着崩し方」にもお話が及ぶと今日の題目には相応しくないので割愛!)

そしてそういったスタイルが普及したころ(≒面白い類似品を着ている人が増殖し始めたころ)にはそのイケメン君はもう別の新たなトレンドの火種を培養し始めてるんですよね。

 

みなさんの企業や組織のドレスコードも往々にしてそういった影響で変遷してきた部分も少なくないのではないでしょうか。

政治的背景も勿論手伝ってのことでしょうがジャケパンもそうして流行って来ているんじゃないかなぁ、と予想できます。

単純に事実的メリットも多いですしね。

それはまたジャケットの回にでも述べます。

 

結局何を申し上げたいかって、これだけカジュアル化の波が遍く染み渡ると各地のファッションリーダーは(きっと)「またそろそろスーツを着ようかなぁ…」と思ってるんじゃないかなぁってことなんです(願望半分)。

前述の「重要な時しかスーツは着ない。」に代表される様な、「社会的地位(social/status)」や「その場に臨む覚悟」を示す為の重要な装いとしてはまだまだ健在ですしこのツールとしては現段階では有力な代替品もパッと出てこないのでまぁ、大丈夫かなと存じますが、それだけに終始してはあまりに勿体無い

デイリーのビジネスウェアとして「やっぱスーツって良いよね」と共感し合える、もっと言えば是非我こそはというファッションリーダーに着て頂きたい逸品を今回は掲載致します。

 

HOLLAND&SHERRY  CAPE HORN  #2320018

春先からはやはりこういったカラっと乾いてハリのあるイギリス生地が良いのではないかと。

イギリスの名門ホーランド&シェリー(大体みんなシェリーって呼びます)より、春夏の平織(トロピカルウール)シリーズ。

柄も「やっぱスーツカッコいいわぁ」って思わせやすいのがストライプだと思うんですね。

その中でもこういったピンストライプがクラシック且つ正統派な「King of The Suits」らしさを感じさせる柄なので。

逆に、無地やチェック柄ってスーツじゃない生地でも(カーテンなり何なり…)沢山見かけますが「ピンストライプ」ってまずはスーツを思い浮かべませんか?

 

Single Suits Price ¥110,000-

私を御存知の方々からは意外がられるかもしれませんが、本当はこういうスーツが一番大好きなんですよ。

真っ赤なスーツを着ながら今これを書いているので、どの口ならぬどの指が書いてるんだよって言われちゃうでしょうけど。本当なんです。)

 

Tie ¥13,200- Chief ¥5,500-

Vゾーンだって極力色遊びを控えた、同系色の端正なコーディネートルックが本当は!好きなんです。

だからお客様には割とこの手のコーディネートをオススメしがちです。

何というか、ビジネスマンとして有するべき良い部分を引き出す上に比較的どなたにも似合いやすくて合わせも簡単な間口の広いカラーリングだと思うんですよね。

 

原点回帰で襟もレギュラーカラーで袖付けもクラシックショルダーが今の気分です。

 

2cm幅とやや太めなピッチのストライプなので襟幅もその柄感を殺さない程度に8cm以上は欲しいところです。

これくらい威風堂々としたデザインの方が男特有の女々しさをごまかせるので、ビジネス戦闘服としては猛烈にオススメです。

 

注文服の証として水牛ボタン(¥3,850-)を英国式くっつきボタンを本切羽(¥3,300-)は是非標準装備として御検討頂けたらなぁ、と。

 

もう少し気分に味付けするならばチェンジポケット付きを傾斜させてスポーティー且つシャープに。

だからこそフロントは落ち着くべく3つボタンで奥行きと重厚感、力強さを。

 

クラシックデザインなスーツは着丈も少し長めのサイドベンツが逆にイマ、新鮮でカッコいいですよ。

世間は丈の短いジャケパン族が多いですから。

 

内側も英国式角台場(¥3,300-)で、裏地は春夏らしくキュプラメッシュ(¥2,750-)で快適に現代の東京にローカライズ。

この手のスーツに爽やかさは命ですから。

 

いつでも誰でもカッコいいこのスーツ、オススメです。

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