イデア・ビエラ・レポートその2

イデア・ビエラ2日目、3日目の総集編です。

テーラード・ファブリックの世界で特にメンズの分野では、短期間で大きな傾向の変化は殆ど無いですが、昨年からの比較で見るとセットアップ素材の充実が大きな特徴です。所謂タウンユースのカジュアル・セットアップを打ち出すメーカーが多く見受けられます。

例えば、右のグレーの写真は麻とウールをブレンドしたセットアップ素材。柄もチェック上下単品着用でも可能にしています。左の大人っぽいミリタリージャケットの見せ方をしている素材はコットン・シルクです。同素材の色違いでコーディネートしてデザインとアイテムの汎用性を表現しています。

この2体は、ジャケットとブレザーの表現です。左のチェックはウール・シルク・リネンのジャケットはベージュと大きなグリーンのウインドウペンがトレンド、右のブレザーは上の画像にあるミリタリージャケットと同じ素材です。左ジャケットのチェック柄と双方に巻かれたスカーフの少し青みのあるグリーンは、トレンドカラーです。なんとも大人っぽい表現です。

こんな感じで、同じ素材でも表現方法は様々で、既製品を手掛けるバイヤーがどんなデザインをイメージして買い付けしているかは解かりませんが、麻布テーラーではお客様がデザイナーみたいなものですから、私と致しましては如何にインスピレーションの湧く素材の選択、開発と、提案方法が重要です。お客様が楽しんでオーダーをして頂けるよう、毎シーズン、日々、学習です。

因みにミラノ街中を見ても、カジュアル系素材のセットアップ提案やミリタリー風カジュアルジャケットのウインドウ・プレゼンテーションが目立ちました。

コードレーンとコットンのセットアップ・スーツは勿論ジャケット、パンツ単品での着用でも活躍しそうです。

ウォッシュド・コットンを使用した柔らかい雰囲気のミリタリーテイストのカジュアルジャケットです。

次回は英国へ移動してのレポートをお送り致します。

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