PITTI IMMAGINE UOMO超速報。

世界最大規模のメンズファッションの見本市「第85回ピッティ・イマージネ・ウォモ」が1月7日から10日まで、フィレンツェで開催しました。毎回変わる会場のデコレーションテーマは「Rock me Pitti」。様々なセレクションごとに、ミュージシャンが演奏するなど凝った演出も見所です。

こちらフィレンツェは例年になく暖かく、私が持参した寒さ対策万全のワードローブが拍子抜けしている次第です。でも、暖かいので時差ぼけ真最中の割には元気です!

本日は、初日なのでアポイントも入れずに、くまなくブースを回りトレンド把握作業日でした。トレンドといっても、我々がメインで扱っているメンズクロージングという分野は、ウィメンズやメンズカジュアルとは違い、大きなトレンド変化が非常に少ないと言われています。それだけに、小さなトレンド変化を見逃さないように、様々な国からバイヤーやジャーナリストがこのピッティウォモに集結してきます。大きなトレンドが生まれるほうが、消費が活性化されて我々は嬉しいのですが、なかなかそうはいきません(笑)。

もちろん、ピッティウォモはメンズクロージングウェアだけではなく、カジュアルやスポーツ、服飾雑貨まで幅広く展開していますが、私が知る限り、世界規模のメンズファッションの見本市の中では、クロージングウェアが強い部類に入ると思います。皆さまも良くご存知のピッティスナップ誌のイタリアオヤジ達を見れば一目瞭然ですよね??

さて、肝心の来年の秋冬シーズンのトレンドですが、大きくはブリテッシュムードが継続傾向のようです。しかし、昨年と比べてファブリックの進化が見られます。コーデュロイにチェックやドビー柄を乗せたり、新しくブークレヤーン(ループヤーンと呼ばれる装飾糸でやや荒々しいミックス感と膨らみを持たせたファブリック)のジャケットやコートが増えたり、ドネガルツィードのバリエーションが広がるなど、ブリテッシュカントリーテイストをキープしながら新しさを出しています。アイテムとしては、ジャケットやコートをメインに展開しているブランドが多く見られました。しかし、個人的にはバーズアイ柄スーツが新鮮で、隠れナンバーワントレンドだと思います。来年、絶対作りたい(笑)。

とはいってもまだ初日です。まだまだ見逃しているブランドもあるので、追ってまたご報告しようと思います。

以上、今回は真剣なピッティレポートでした。次回は、明るく楽しいピッティレポートをお届けしたいと思います(笑)。

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