春1日目の春商品紹介1回目。

本日2月4日は立春です。冬と春の分かれる節目の日である「節分」の翌日が、「寒さがあけて春に入る日」、言うなれば春の初日になります。春といえば、就職や就学など新生活が始まる季節でもあります。我々のような洋服屋であれば、春物の新入荷をお知らせして、新生活を迎えるにあたり、新しい洋服はいかがですか?となる訳です(笑)。私も今後のブログは、麻布テーラーの新商品についてのご紹介が多くなります。どうそ、お付き合い下さいませ!

さて、春の新商品の1回目のご紹介といっても、まだ外は寒い日が続いている中で、あまりリアリティのない商品も困りますよね。。。ということで、麻布テーラーのオリジナルネクタイについてご紹介いたします。スーツは春物ではなくても、シャツやネクタイのVゾーンを春らしく変化させるだけで、春先取りのお洒落感が増すので、私も良く使う手であります(笑)。

少し業界的な話しになりますが、ビジネス向けのスーツスタイルが世界的に市場を失っていく中で、それに合わせてネクタイ需要も減っております。ピッティウォモでもネクタイブランドは、ネクタイからストールの提案にシフト、ネクタイだけではなくアパレルブランドと変貌するなど、試行錯誤を続けている厳しいマーケットでもあります。

しかし、世界的に市場が厳しいネクタイですが、麻布テーラーでは隠れベストセラーアイテムです。同業の方がかなり私のブログを呼んでいただいているようなので、詳しい本数は言えませんが物凄くお買い上げいただいております(笑)。

麻布テーラーのネクタイコレクションの中で、毎シーズンほぼ完売するネクタイが、今回ご紹介するイタリア製の生地を輸入して日本で縫製したオリジナルネクタイになります。

イタリアの上質なシルク産地として知られるコモ湖畔に本拠を構える、コモでは最大のシルク生産企業の1つであるCANEPA(カネパ)に毎シーズン出向き、私自らコレクションを組んでおります。

もちろん、日本のネクタイ業界で知らない人がいないと言われるこの方のサポートをいただきながらであります!

CANEPAといってもネクタイブランドではなく、あくまでシルク生産企業なので表に名前が出ることはありませんが、超!スーパーブランドのオンパレードのネクタイ生地やチーフ、ストールなどの生地生産を数多くしているスーパー企業になります。そこに依頼して生産してもらった生地を日本に輸入して、日本の某優良ネクタイ縫製工場で仕上げたネクタイであります。それがなんと\6,000+税というから、企画している私自身も驚きの価値であります。通常の良識あるブランドであれば、最低でも\10,000はする品物だと思います。ここの工場を見ると分かるのですが、麻布テーラーのネクタイ生地を織っている横では、あの某仏プレタポルテのマーク入りの生地が織られているぐらいですからね(驚)。まぁ、完売して当たり前か(汗)。

ちなみに、昨年6月のピッティウォモで見た2014春夏シーズンのネクタイトレンドですが、ネクタイもカラーがポイントになります。ブルー、ピンク、オレンジ、グリーンがトレンドカラーで、ライトグレーやベージュ、ネイビーなどに、これらのヴィヴィットカラーをアクセントに使用したネクタイも多く見られました。柄はペイズリーやメダリオンなどブリテッシュパターンが多く見られました。また、ニットタイも昨年同様に露出が多く注目です。

これらのトレンドを背景に、麻布テーラーのトラディショナルな感性と融合させたのが、このオリジナルタイです。今シーズンはこのようなコレクションです。

為替の影響で値上げも検討しましたが、今回も頑張って¥6,000+税に据え置きです。これで、今シーズンも完売間違いなしです(笑)。

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