オーダーメイドは、スタイルをつくる。1 ~ATITUDE OF AZABU TAILOR WATARU TAKAKI~

オーダーメイドは、スタイルをつくる。1 ~ATITUDE OF AZABU TAILOR WATARU TAKAKI~

前回、前々回と、真面目な方面のブログを続けてアップさせて頂きました。

前回:麻布流トレーサビリティ
前々回:麻布流サステイナブル

 

今回は息抜き?というわけではないですが、また違った角度のお話しを。

先日、キン肉マンの作画をされている、ゆでたまご中井先生の取材で

アトリエであるスタジオエッグに行って参りました。

詳しいインタビュー内容は麻布テーラーHPの人気連載企画「麻布テーラーの人々」にて

後日アップさせて頂きますので、お楽しみに。

 

小学生の時に通っていた歯医者の待合室に置いていた、ラーメンマンという漫画を

いつも読んでいましたので、25年来のファンです。

 

中井先生には、これまでに沢山オーダー頂いておりますが

私にとっても、特に印象に残っているのがこちらです。

ビートルズのレコードのジャケットで有名な、アビイロードで

ビートルズと同じ構図で撮影された際の、英国的なグレンチェックが印象深いジャケパンスタイルです。

 

アビイロードといえば、もちろんイギリスのロンドンですが

グレンチェックのジャケットを選んだ理由は実はこれだけではありません。

 

中井先生から良くお話にあがるのですが

イタリアの有名職人にいつもオーダーをしている、スーツにこだわりのある知人の方がいらっしゃるそうです。

それに対抗した、あえてのブリティッシュスタイルをリクエスト頂いたことも、理由のひとつです。

 

正直その話を聞いた際に、私もイタリアの職人に対抗心が燃え上がってしまい(!?)

ハリソンズのチョークストライプに、ロープドショルダー、ピークドラペル。

そしてネクタイはグレンチェックといった、がちがちのブリティッシュスタイルを

ご提案しようかと思いました。笑

 

しかし、中井先生は普段スーツを着る機会は、ここぞという場面が中心であり

いつも着用されるわけではないので、肩まわりをがっちり仕立てたものは、肩がこってしまい着にくいのではないか。

もしかしたら、サインを書く機会や、スケッチをするかもしれないので、腕を前に出しやすいほうが良いのではないか。

また、肩回りのつくりはむしろ肩パットの入らない、ナチュラルなものの方が

相性が良いし、なにより温かい雰囲気というか人柄に合うのではないか。

と考え、袖付けはマニカ・カミーチャにするよう、思い直しました。

リネン混ライトグレーのこなれた印象のグレンチェックのジャケットで、ブリティッシュ要素を

取り入れながらも、シャツは白・パンツはチャコールグレー・ネクタイはダークブラウンの

シックなスタイルにすることで、よりいつもと違った雰囲気を演出出来ると考えました。

 

また、麻布テーラーには、ハウスモデルがいくつかありますが、単純に洋服として綺麗に

着て頂きたかったので、中井先生の肩のつくりにもっとも相性の良い、クラシコイタリアモデルをチョイスしました。

 

こうして後から考えると、生地の色柄はブリティッシュ。パターンはクラシコイタリア

(ミラノなどイタリア北部)。袖付けはナポリ(イタリア南部)と様々な系統が混ざり合っていることが分かります。

もはや、〇〇系とかではなく、中井先生の為のスタイルに仕上がっていました。

世界的に有名となったキン肉マンは、もはやスタイルを超越した、文化のようなものですが。

 

この自由さというかミックス感は、先日発表された東京ブランドの21-22AWコレクションで

顕著にあらわれた傾向と酷似しています。

この時代、制限が非常に多い中で、自由に装う(纏う)気持ちの良さを

感じて欲しいというメッセージが込められました。

自由に装う(纏う)ことへの喜びに関しては、我々はオーダーメイドを通じて、非常に良く分かっているつもりです。

もちろん、一定のルールは設けながらですが。笑

 

また、大変ありがたいことに、この日もジャケパンスタイルとスーツスタイルの2コーディネートを

追加でオーダー頂きました。

5月末に仕上がりますので、その様子は、後日アップさせて頂きますね。

 

さて、いつものように前置きが長くなっておりますが、本日4月16日(金)から

麻布テーラー全店で「サマースタイルコレクション」が

開催されております。このコレクションは、新商品のオーダーシャツアウターの

ポケットデザインを自由に変更できる、オプション無料フェアを筆頭に

夏を涼しく愉しく乗り越える為の、スーツスタイルやジャケパンスタイル。

シャツパンといわれる上着を羽織らない、クールビズ&カジュアルスタイルなど

とにかく自由に装う(纏う)ことの喜びを感じて頂きたいフェアとなっております。

今回はせっかくなので、新商品のオーダーシャツアウターについて詳しく触れてみたいと思います。

オーダーシャツアウター¥12,100~(税込)

納期は約4週間~ ※オーダー頂く時期により変動します。

 

 

まずこのオーダーシャツアウターは、ポケットをひとつのポイントとしております。

胸ポケットで9種類。腰ポケットで9種類と、豊富なデザインバリエーション。

胸ポケットと腰ポケットのデザインは、それぞれ自由に選択できますので

組み合わせは多彩です。

胸ポケットに関しましては、片方(左)のみか、両方(左右)をお選び頂けます。

もちろん、ポケット「なし」という選択肢もありです。


トレンドだけでいうと、このオーダーシャツアウターも含め

いわゆるオーバーシャツにカテゴライズされるものは、ポケットがかなり大きめです。

しかしそれでは、あくまでスタイルが良く見えるように、スッキリとしたシルエットを採用したボディに対して

ポケットが悪目立ちしてしまうので、あえて小ぶりなサイズ感に落とし込んでいます。

これが麻布テーラーのオーバーシャツのスタイルであると自信を持っておすすめできます。

 

もちろんポケット以外にも、細かいサイズの調整はもちろん、衿型も専用のものからお選び頂けます。

選択可能な生地の種類は、圧巻の300種類以上!!

どれにしようか、あれやこれや迷うことも、オーダーの醍醐味のひとつです。

ぜひ店舗にて、沢山の生地を見比べて頂きけたら幸いです。

WEB予約はこちらから

 

 

「このスタイルはオーダーメイド。ありものじゃない。」

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