試着して初めて良さが伝わるコート。

試着して初めて良さが伝わるコート。

先週は、来年の春夏シーズンのプレスリリースの撮影をしていました。麻布テーラーのプレスリリースは、新商品や新サービスの情報をメディアに知らせるための文書です。我々からするとラブレターのようなものです。ラブレターが、自分をあまり飾りすぎると相手に気持ちが伝わらないのと同じように、プレスリリースも大げさな表現や過度なアピールをしすぎるのは禁物ですが、商品企画者の想いも伝えなければなりません。なので、マーケティング担当者が書く企業が多いようです。麻布テーラーの場合は、私が書いていますが、装いも含めて過度なアピールをしてしまう性格のためホントは向いていないかもしれません。若かりし頃のラブレターは成功したこともありませんから(笑)。プレスの篠塚くんの大切な台本にもなることもあり、奮闘していました。スタイリストも付けないので、自分達で着せ付けやコーディネートなど、大変な作業量の中でもスマートにスーツで挑んでいます。彼はリリース作成には向いていると思います。

さて、ラブレターといえば、麻布テーラーから是非ともお伝えしたい事があります。それは、麻布テーラーでも既製品のコートも展開しているということです。セレクションテーマは、麻布テーラーでオーダーが出来ないデザインですが、麻布テーラーでお薦めしたい旬なブランドであり、旬なデザインであること。コートは外套(がいとう)であり、最も外側に着ることを想定して作られた上着。オーバーコートとも呼ばれているので、サイズはあまり気にせずデザイン重視、直ぐに着たいというお客様の声も反映しています。

人気バブアーをはじめ、伊バルバッティのフードデットボンディングや、シュナイダーの本格ローデン・コートまで多彩。中でも私のおすすめは、ローデン・コート。2019年ブログ久々のミラノとロンドンのオフ。 – CREATIONにも書いたのですが、イタリアの伊達男の大好物。元々オーストリア貴族が着用していたハンティング用の防寒コートで、日本では認知度は低いですが、ヨーロッパの上流階級では冬の定番コートのひとつ。ドレスコードのあるヨーロッパの習慣に中でTPOを選ばずに着用可能な唯一のコートとも言われています。ローデン・ショルダーと呼ばれるウイング・ショルダーと、背中中央には肩甲骨位置から裾まである長いインバーテッド・プリーツ、脇下の開き(穴)と腰のポケットの横にある、中に着ている服のポケットから物を取り出せるスリット等、独自の特徴というかクセが強い(笑)。生地も特徴で、ローデン・クロスと言い、熱や圧力で生地を緻密させた厚手の脱脂をあまりしない撥水、防寒性の高いがひどく重く、クセが強い(笑)。クセが大好物の私は、イタリアで見つける度に、何度か試着するも、サイズが大きすぎて諦めていました。しかし、今はモディファイされて、スマートなシルエットになり、生地も軽くなっています。良い意味でクセがなくなり、スタイリッシュです。

 

オーダーと違い試着し放題なので、是非、袖を通してみてください。今は既製品ならネットで買うのが常識かも知れませんが、麻布テーラーのセレクションは試着して初めて良さが伝わります!!

 

最後にオチはコレです。

先のカッコイイ写真は、上半身のみ。下半身はこんな感じで、上だけ着替えて、自身のインスタ用のためにカッコつけていました(笑)。でも、このスーツは来季の新企画品。気に入った商品は我々も試着したくなるのですよね。やはり、試着して初めて良さが伝わるというか。。。

 

篠塚くんクラスになると、私のブログでバラされることも察知しているので、最後はこの満面の笑み。やはり、篠塚くんも私同様に過度なアピールをするので、プレスリリース作りには向いていないか!?でも、プレスには向いていると思います!!

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